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「悪いけど家まで運んでくれない?」常連客に頼まれた私。だが、玄関まで届けた結果

  • 2026.8.26
「悪いけど家まで運んでくれない?」常連客に頼まれた私。だが、玄関まで届けた結果

レジで袋を差し出した私に、常連客が言ったこと

学生のころ、私は近所のコンビニでアルバイトをしていました。夜になるとよく来る常連客がいて、顔を合わせれば会釈をする、その程度の間柄でした。

ずいぶん昔の話です。

その晩、その人はかごいっぱいに買い物をしてレジに来ました。袋をいくつかに分けても、かなりの重さです。

会計を終えて袋を差し出すと、その人は持ち上げようとして、すぐに手を止めました。

「これ、重いなあ。悪いけど家まで運んでくれない?」

突然の頼みに、私は戸惑いました。店を離れていいのか分かりませんし、そもそも買った商品を家まで運ぶサービスなど聞いたことがありません。

「すみません、私の判断ではできないので…」

そう答えると、「じゃあ店長に聞いてみて」と言われました。

仕方なく奥にいた店長を呼ぶと、店長は少し考えてから言いました。

「分かった。こっちは私が見てるから、玄関まで運んであげて」

常連を大事にしていた店長なりの判断だったのでしょう。当時の私は納得できない気持ちを抱えたまま、重い袋を持ってその人と店を出ました。

玄関に着くころには、腕が痛くなっていた

袋は想像以上に重く、途中で何度も左右の手を替えました。

玄関先に着いて荷物を下ろしたときには、腕がじんじんしていました。

その様子を見ていたその人が、少し気まずそうな顔をしました。

「…悪かったね。思ったより重かったでしょう」

私は「大丈夫です」とだけ答えました。本当は大丈夫ではありませんでしたが、早く店へ戻りたい気持ちのほうが強かったのです。

帰ろうとすると、その人は冷蔵庫から飲み物を一本出してきました。

「これくらい持っていって。今日は助かったよ」

一度は断りましたが、何度も差し出され、結局受け取って店へ戻りました。

翌日、その人は店に来ると、店長と私に「昨日は無理を言って悪かった」と頭を下げました。

それからは、重いものを買うときには自分で買い物用のキャリーを用意するようになりました。レジでも帰り際に「ありがとう」と声をかけてくれることが増えました。

あの日、家まで運ぶよう言われたことには今でも少し引っかかります。それでも、実際に私が重そうに運ぶ姿を見て、その人なりに「頼みすぎた」と気づいたのかもしれません。

その後レジで顔を合わせるたび、以前より少し穏やかに会釈を交わせるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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