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静謐な空気に包まれるエクスクルーシブな邸宅へ【贅沢な旅を叶える私だけの“サンクチュアリ”】

  • 2026.8.24
Hearst Owned

建築やしつらえ、ロケーションなど、語りどころがたっぷりの邸宅で、何にも縛られず、自分らしく寛ぎたい…。そんな贅沢な旅ができる一棟貸しのバケーションレンタルを厳選しました。

Photo : SONO[mame]

【群馬・猿ヶ京温泉】しらかば荘

便利さからあえて距離を置き、体の声に耳を澄まして

スキンケアブランド、オサジを手掛ける茂田正和さんと、気鋭の建築家・安齋好太郎さんがタッグを組み、昭和38年築の元学習講堂を大胆にリニューアル。土地の素材や職人技のぬくもりと、モダンな感性が調和した一棟貸しの宿として生まれ変わりました。

〈写真〉 扉を開くと広がるダイニングキッチンは石や木の存在感が格別。地元の指物師が作った違い棚の美しさにも注目を。

Photo : SONO[mame]

すがすがしい前庭を抜け、建物の扉を開くと土間のようなダイニングキッチンがお出迎え。地元の安山岩と御影石を組み合わせたカウンターと樹齢150年余のクスノキを使ったテーブルが存在感を放つこの空間は、料理をする人、それを待つ人、語らう人が緩やかにつながりながら思い思いに過ごせる滞在の中心。さらに、源泉かけ流しの温泉やフィンランド式のサウナで寛いだり、庭でたき火を眺めながら物思いにふけったり――忙しない日常から離れ、体の声に静かに耳を傾けるような“余白”の時間も味わって。

帰るころには五感が研ぎ澄まされ、心身が整っているのを実感できるはずです。

〈写真〉フィンランド式のサウナと水風呂を備えた前庭を、ダイニングから眺めて。どこにいても外の自然を感じる設計に、心が安らぎます。

Photos : SONO[mame]

〈右上〉お鍋やBBQの食材、朝食セットなどはリクエストに応じて用意可。土鍋でご飯を炊くひと手間も、ここでは楽しみに。調理器具や調味料は、レシピ本が評判の茂田さんが厳選しています。

〈右下〉薪ストーブを囲んで、ワインを手におしゃべりすると時がたつのを忘れてしまいそう。

〈左上〉ダイニングの奥に和室が3室。畳やふすま、障子に職人技が光ります。

〈左下〉ひのきの浴槽で源泉かけ流しの温泉を心ゆくまで。浴室が2つあるので、グループでのステイも快適です。

Photo : SONO[mame]

〈写真〉建物の躯体はそのままに、中を大胆に改装。

しらかば荘

群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉263
※お問い合わせは公式サイトより。
1泊1棟(最大6名)¥270,000~

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【長野・富士見】小泊Fuji

絵本の世界にエスケープ! 藤森建築で過ごす特別なひととき

南アルプスや八ヶ岳、そして富士山を仰ぎ見る広大な高台に佇むチャーミングな一軒家。ここは建築史家であり、奇才の建築家としても知られる藤森照信さんによる日本で唯一の宿泊施設です。

銅板の屋根の上に可憐なフジザクラが植えられ、味わい深い焼き杉で外壁を覆われた建物は、まるで絵本の世界から飛び出してきたかのよう。土に触れ、樹木と対話する――そんな人間が本来持つ素朴で豊かな喜びを再発見できるこの場所は、建築の枠を超え、生命の息吹を感じるアートピースそのもの。

室内へ足を踏み入れれば、森から切り出した栗の木の柱やしっくい壁など、自然素材の香りに包まれ、藤森さんがデザインしたユニークな家具たちが優しく迎えてくれます。窓の外に広がる棚田の四季に目を細め、夜は暖炉の明かりに和んで。小鳥のさえずりと共に朝を迎える幸福感もたまりません。どの瞬間も心に刻まれる特別な滞在となるでしょう。

〈写真〉屋根にフジザクラを植え、外壁に焼き杉をまとった独創的ながら愛らしい佇まい。周囲の美しい山並みやシダレザクラのある丘の景色に溶け込んでいます。

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〈右上〉素材そのものの質感を生かした栗の木の柱が印象的なリビング。家具も藤森さんが丁寧にスケッチを描いて創作したもの。窓やテラスの外にはダイナミックな絶景が広がります。

〈右下〉窓から差し込む光で心地よい目覚めを迎えることができる寝室。室内はすべて自然素材のしっくい壁。

〈左〉優しく部屋を暖めてくれる薪暖炉も藤森さんの設計。

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〈写真〉「まるでジブリの世界に迷い込んだよう」と評される建築。

小泊Fuji

長野県諏訪郡富士見町境(詳細は予約後に案内)
E-mail/contact@kodomari-fuji.jp
1泊1棟(最大5名)¥74,800~

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【兵庫・丹波篠山】豆家

文化財と現代アートが響き合う、歴史をつなぐ一棟貸しの宿

1734年に丹波篠山に創業した老舗黒豆専門店、小田垣商店。その敷地に立つ大小10件の国登録有形文化財を、現代美術作家の杉本博司さんと建築家の榊田倫之さん率いる新素材研究所が「時代を還る建築」というコンセプトのもと改修。その締めくくりである一棟貸しの宿泊施設が2025年に完成しました。商家特有の屋根の構造や旧来の工法を生かし、時間を巻き戻していくように空間を構成、現代へと再生した見事な修復がなされています。

2階の窓の外に広がる、瓦屋根が連なる光景も実に壮麗。ステイの翌朝は石庭を望む茶室で、ふっくらと炊き上げた黒豆をはじめ滋味豊かな和朝食を。敷地内には、手よりの黒豆などを扱うショップや、2種類の焙煎と抽出で香ばしさと甘みを際立たせた黒豆茶が自慢のカフェが併設されているのも嬉しい。

“マメで達者に”という思いが込められた邸宅で、心身を癒やしてはいかが。

〈写真〉黒豆を模した真黒石が敷き詰められた通路「豆道(まめどう)」、縄文時代の石柱を中心とした環状列石、枯山水、苔庭とさまざまな要素が調和した庭は杉本さんの作。夜のライトアップも必見。

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〈右上〉京都「かみ添」の唐紙のふすまが印象的な2階の寝室は、屋根裏の梁を生かした趣あるデザイン。ダブルベッドを2台配したゆったりとした空間。

〈右下〉香り高い高野槙(こうやまき)を使用した浴槽。坪庭を眺めながらリラックスして。

〈左上下〉杉本さんの作品「Brush Impression0905」が飾られたリビングは、土壁の質感も美しい。縁側には雪見障子が。

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〈写真〉門に掲げられた看板の揮毫も、杉本さんによるもの。

豆家

兵庫県丹波篠山市立町15
tel.079-556-8048
1泊1棟(最大6名)¥160,000~

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【長野・大町】Lakeside villa SUI HAKUBA(レイクサイド・ヴィラ・スイ・ハクバ)

静寂に抱かれた青木湖の特等席で、非日常に身をゆだねて

北アルプスの麓、神秘的なまでに青く澄んだ青木湖。その美しい湖のほとりに5月に誕生したのが、圧倒的な静寂に包まれるプライベートヴィラです。

床を一段下げたピットリビングからの眺めは、目を見張るほどのインフィニティ設計。ソファに腰かけると、大きな窓、テラス、そして湖へと視線がシームレスに移り、まるで湖上に浮かんでいるかのような非日常感にひたれます。春から秋にはSUPやカヌー、サイクリングを楽しみ、冬には近隣の白馬エリアでスノーアクティビティを満喫。自然の中で存分に体を動かした後は、ヴィラに帰ってサウナで寛いだり、テラスで湖畔の風を感じながらクールダウンを。

刻一刻と美しく表情を変える水面を前に、穏やかな気分になる至福のひととき。水のゆらぎや山々の稜線、移ろう空の表情まで映し出す大自然のキャンバスを眺めながら、都会では決して味わえない上質な大人の休日を過ごせます。

〈写真〉ドラマチックなAフレームが景色を切り取る2階のベッドルーム。大自然と溶け合うような極上の目覚めを約束。

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〈右上〉大きなガラス窓から光が差し込む、開放的なリビング&ダイニングキッチン。

〈右下〉3~4名がゆったりと座れるプライベートサウナ。リビング越しに外の景色を眺めることができ、本格的なロウリュを楽しめるのも贅沢。

〈左〉室内と湖畔を緩やかにつなぐテラス。コーヒータイムや読書、サウナの後の外気浴など、さまざまなシーンで大自然と一体化する至福の時間を過ごせます。

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〈写真〉3棟並んだ三角屋根のヴィラはすべて同じ仕様

Lakeside villa SUI HAKUBA
(レイクサイド・ヴィラ・スイ・ハクバ)

長野県大町市平21241-1
※お問い合わせは公式サイトより。
1泊1棟(最大4名)¥76,000~

Haku_ma

【石川・金沢】白間 Haku_ma

禅の美意識が息づく、金沢に溶け込むアートな町家

金沢駅近くの静かな路地に位置する築70年のコンパクトな町家を、禅の思想と現代の感性で再生。金沢ゆかりの思想家・鈴木大拙の禅の思想からインスピレーションを得た空間は、ギャラリーのように洗練された静謐な空気に満ちています。

フォトグラファーでもあるオーナーが計算し尽くした光と陰影の中に佇むのは、宮古島で運命的に出合ったという新城大地郎さんの抽象的で力強い書道作品や、ハタノワタルさんのモダンな和紙作品。また、柳宗理のカトラリーや、香り高い加賀棒茶も滞在をいっそう味わい深いものに。

旅の合間にそっと心を整え、自分自身の内側へと返るような豊潤な時間を過ごせる、侘び寂びが息づく隠れ家です。

〈写真〉吹き抜けにしつらえたのは新城大地郎さんの大作。古い町家の素材感や気配を残した空間に溶け込みながら、圧倒的な個性を放ちます。

Haku_ma

〈右〉リビングの一角には枯山水を思わせるスペースも。

〈左〉伝統的な和紙をモダンに昇華するハタノワタルさんの作品が、シンプルなリビングに奥行きをもたらすよう。

白間 Haku_ma

石川県金沢市中橋町1-10
※お問い合わせは公式サイトより。
1泊1棟(最大5名)¥55,000~

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【山口・周防大島】和久水

古きよき日本の魅力に触れながら、3世代で寛ぐ瀬戸内の休日

瀬戸内のノスタルジックな風景に溶け込む、築100年以上の元みかん農家を改装。古いものの心地よさを次代へ継承したいという思いから生まれたこちらは、最大10名まで滞在可能。3世代での旅にも寄り添うキッズフレンドリーな宿です。

約800㎡もの広大な敷地に立つ古民家棟と宿泊棟の中には、地元・周防大島町で育まれた赤松の大黒柱や梁といった長い歳月が紡いだ歴史の美が健在。素足で過ごせる無垢のフローリングや“なぐりの床”の縁側もあり、子どもたちが日本のデザインの魅力を五感で味わうことができます。

古民家のぬくもりと、みかんの薬草湯やアロマロウリュが楽しめるサウナに癒やされながら、家族の絆を深める島旅を、ぜひ。

〈写真〉薪ストーブをしつらえたリビングダイニングキッチン。屋根裏へ続く隠し扉があるキッズルームや、のびのび遊べる縁側付きの和室もあり、暮らすように快適に寛げます。

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〈右〉風格漂う古民家棟では四季を感じる庭を眺めることも。

〈左〉ロフトと海の見える隠し部屋を備えた寝室「yu-の間」。子どもの頃の秘密基地のようなワクワク感に包まれる、遊び心のある空間です。

和久水
山口県大島郡周防大島町久賀流田5895
tel.050-5482-3436
1泊1棟(最大10名)¥176,000~



Text : CHIHARU HONJO(2~6)
25ans(ヴァンサンカン)9月号掲載(2026年7月28日発売)

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