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「これ、作り直してもらえない?」ほぼ食べ終えてから味を訴えた客。だが、責任者が伝えた正論

  • 2026.8.24
「これ、作り直してもらえない?」ほぼ食べ終えてから味を訴えた客。だが、責任者が伝えた正論

ほとんど空になった皿を前に

昼どきの定食屋で、僕が日替わり定食を食べていたときのことです。

店内はかなり混んでいて、店員さんたちは次々に料理を運んでいました。そんな中、隣のテーブルにいた男性客が、通りかかった店員さんを呼び止めました。

「すみません。これ、ちょっと味が濃すぎるんだけど」

最初は普通の申し出に聞こえました。

ただ、僕は何気なく男性の皿を見て驚きました。丼の中にはご飯粒が少し残っているだけで、汁物もほぼ空です。どう見ても、食事は終わりかけでした。

店員さんも少し戸惑ったようで、皿を確認しながら尋ねました。

「お味が濃かったでしょうか。申し訳ありません」

「うん。最後まで食べてみたけど、やっぱり気になってさ。これ、作り直してもらえない?」

店員さんはすぐには答えず、「少し確認してきますね」と奥へ下がりました。

すると男性は、少し納得がいかない様子で椅子にもたれました。

「別にタダにしろって言ってるわけじゃないんだけどな…」

僕も、味が気になったという気持ちは分からなくもありません。ただ、ここまで食べてから新しい料理に交換するのは、さすがに難しいのではと思いました。

責任者が伝えた店側の判断

しばらくすると、奥から責任者らしき男性が出てきました。

「お待たせしてすみません。お味が濃かったとのことですが、どのあたりが気になりましたか?」

男性客は少し身を乗り出しました。

「全体的にだよ。食べてるうちに、やっぱり違うなと思って。交換してくれよ、こっちは金払うんだから」

責任者は皿を見たあと、少し間を置いて答えました。

「そうでしたか。お口に合わなかったことについては申し訳ありません。味付けについては厨房にも伝えます」

そこで一度言葉を切り、続けました。

「ただ、ここまで召し上がったお料理を、新しいものと交換することは難しいです」

「でも、食べなきゃ分からないじゃない」

男性の声にはまだ不満が残っていました。

「そうですよね。途中で気になった時点で声をかけていただければ、その場で確認できたと思います。ただ、今回はほとんど召し上がったあとですので、交換という形では対応できません」

責任者は責めるような言い方をせず、落ち着いて説明していました。

男性もしばらく黙っていましたが、やがて小さく息を吐きました。

「……分かったよ。じゃあ、もういい」

最後は普通に会計を済ませた

男性はそれ以上言い争うことなく、伝票を持ってレジへ向かいました。

会計を済ませ、店員さんから「ありがとうございました」と声をかけられると、一瞬だけ足を止めます。

そして少し気まずそうに、

「……ごちそうさま」

とだけ言って、店を出ていきました。

味への感じ方は人それぞれですし、不満を伝えること自体が悪いわけではありません。

ただ、どこまで対応できるのかには店側にも線引きがあります。相手の話を聞きながらも、できないことはきちんと伝えていた責任者の対応が、僕には印象に残りました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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