1. トップ
  2. 同じ名前、同じ部屋、同じウェディングドレス…夫には妻が「ふたり」いた!? 彼に隠された驚きの真実とは?【書評】

同じ名前、同じ部屋、同じウェディングドレス…夫には妻が「ふたり」いた!? 彼に隠された驚きの真実とは?【書評】

  • 2026.8.21

【漫画】本編を読む

理想の夫と幸せな結婚生活を送っている。そう信じて疑わなかった日常が、たったひとつの奇妙な出会いをきっかけに音を立てて崩れ去っていく。『ドッペルマリッジ 夫には妻が2人います』(椎名初衣、AGW:脚本、ya-com:作画、漫画のシュララ:企画/KADOKAWA)は、あまりにも不可解で不気味な状況に巻き込まれていく主人公を描いたサスペンスコミックだ。

主人公・理香子は、自分の仕事に理解を示してくれる夫・享と結婚し、満ち足りた日々を過ごしていた。投資家の享は、出張が多くとても忙しいのだが、夫婦の時間を大切にしてくれる優しい男性だった。そんなある日、享からプレゼントされたワンピースとまったく同じものを着た女性と出会う。しかも、名前も同じ「リカコ」だった。そのまま意気投合し、彼女に誘われて自宅を訪れた理香子は言葉を失う。部屋も、家具も、自分の家とまったく同じだったのだ。

異様な光景はそれだけでは終わらない。クローゼットに並んでいる物だけでなく、飾られた写真には理香子と同じウェディングドレスを着たリカコの姿まで写っていた。恐怖に駆られた理香子は逃げるように帰宅し、享に相談するものの、笑って受け流されてしまう。どうしても納得がいかない理香子が後日、意を決してリカコを自宅へ招くと、互いに「相手が自分の真似をしている」と主張し始め、さらにリカコから届いたある証拠が、理香子の常識を根底から覆していくのだった。

本作の真の恐ろしさは、理香子が真実に近づくほどに現れる「夫の異常性」にある。一見すると完璧で穏やかな夫が、なぜふたりの「りかこ」とふたつの生活を築いていたのか。歪んだ愛情と執着が隠された過去が明かされていく展開に、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。

一筋縄ではいかない狂気の果てに、ふたりの「りかこ」と夫がどんな結末を迎えるのか。最後まで目が離せない。

文=ちゃむ

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ