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「残りの14万円は、私が払いました」成人式の振袖を母と選びに行った。後日、振袖の店からかかってきた電話に絶句

  • 2026.8.22

「振袖代は全部お母さんが出すから」

成人式の振袖を選びに行ったのは、まだ暑さの残る時期だった。店に並んだ着物を見ながら、母は柄よりも先に値段を気にしていた。

「これ、思っていたより高いんだね」

「だからレンタルでもいいよ。私、そんなにこだわりないし」

そう言うと、母は首を横に振った。

「振袖代は全部お母さんが出すから。せっかくなんだから、好きなのを選びなさい」

私はその言葉に甘えて、最初に目が留まった一着を選んだ。支払いは母が分割にすると決め、契約者になったのも母だった。ただ、着用する本人の連絡先として、私の携帯番号も書類に記入していた。

成人式当日、振袖姿の私を見た母は、とてもうれしそうだった。

「お母さまと、連絡が取れなくて」

それからしばらくたった平日の昼、振袖の店から私の携帯に電話がかかってきた。

「お支払いが途中で止まっておりまして。お母さまにもご連絡しているのですが、つながらなくて」

私は驚いた。母が払っているものだとばかり思っていたからだ。なぜ支払いが止まったのか、私にも分からなかった。

すぐに母へ電話をかけ、メッセージも送った。しかし返事はない。

何度も店から連絡してもらうのも申し訳なくなり、私は残額を確認した。

「私が代わりに払うことはできますか」

店に確認し、残っていた14万円を私が支払った。

その日の夜、母に「残りの14万円は、私が払いました」と伝えると、今度はすぐに返事が来た。

「ありがとう。必ずお金渡すね」

その一言を見て、私は少しほっとした。いずれ返してもらえるのだと思った。

けれど、あれから7年。母とは今も普通に連絡を取り、会えば他愛のない話もする。それでも、14万円の話が母の口から出たことは一度もない。

私からも聞けないままだ。「必ず渡すね」という言葉を、なかったことにされたようで寂しくなるからだ。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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