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「聞いていた話と違うじゃないか!」30年入った保険を解約した50代男性、200万円戻るはずが…窓口で提示された“返戻金”に絶句

  • 2026.9.14
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

元金融機関OLでFPのかきまりです。

今回は、保険を解約して返戻金を生活費に回したいと考えていたAさん(50代男性)の体験談です。

Aさんは、新卒で働き始めた頃から、終身保険や医療保険、個人年金保険に加入していました。しかし、転職をきっかけに収入が減り、今後の生活を考えて保険の見直しを決意。「保険料を払い続けるより、生活費に回したい」と、加入していた保険を解約するため窓口を訪れました。

長年加入していた保険だから、解約すればある程度まとまったお金が戻ってくると思っていたAさん。ところが、窓口で提示された解約返戻金は、想像していた金額を大きく下回っていました。

「契約当時に聞いていた話と違うじゃないか!」

実はAさん、知らないうちに保険料の支払いに関して、ある仕組みが利用されていたのです。

保険料を払えていないのに、なぜ契約は続いていた?

Aさんが新卒時に契約した生命保険は毎月12,000円、個人年金は毎月5,000円の保険料でした。

実はAさん、これまで加入していた約30年の間に、保険料が口座から引き落とされていない月があることには気付いていたそうです。

保険会社から案内が届くこともありましたが、引き落としができなかった場合には再振替日が設けられていたため、「次に引き落とされるだろう」と、案内の内容を詳しく確認していませんでした。

ところが、Aさんの契約では、単純に再振替を待つだけではありませんでした。

保険料の引き落としができなかった場合、一定の条件のもと(払込猶予期間を過ぎた場合など)で、保険会社が解約返戻金の範囲内から保険料を立て替える「自動振替貸付」の仕組みが利用されていたのです。

そのため、Aさんは「保険料を払えていない月があるのに、契約がそのまま続いている」状態になっていました。

積み立てていたはずの返戻金が、保険料の支払いに使われていた

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Aさんにとって、特に納得できなかったのが個人年金保険です。

「個人年金は、長年払って貯めたものだから、保険証券によると200万円は戻ってくるはず」

そう思っていたからこそ、解約返戻金が生命保険と個人年金あわせても20万円ほどしかないことに驚きました。

しかし、実際には保険料の引き落としができなかった期間に、自動振替貸付によって保険料が立て替えられていました。その期間は合わせてまさかの8年間。

つまり、Aさんが「積み立ててきた」と思っていた解約返戻金の一部が、保険料の立て替えに使われていたのです。

さらに、自動振替貸付には利息がつきます。

そのため、解約する際には、それまでの貸付金と貸付利息が解約返戻金から差し引かれ、結果として受け取れる金額がほとんど残っていなかったのです。

「契約が続いているから大丈夫」ではない。保険の案内は中身まで確認を

Aさんは、保険会社から案内が届いていることを「契約がきちんと続いている証拠」だと考えていました。

しかし、契約が続いているからといって、保険料が問題なく支払われているとは限りません。

口座残高不足などで保険料が引き落とされていない場合には、再振替だけでなく、自動振替貸付などの仕組みが利用されることもあります。

「保険料が引き落とせていなかったけれど、契約が続いているから大丈夫」

そう思って放置してしまうと、知らないうちに貸付金が発生している可能性もあります。

保険会社から届く案内は、「契約があるかどうか」だけでなく、保険料の支払い状況や契約の状態まで確認しておきたいものです。

特に、保険を解約して生活費に充てようと考えている場合は、解約返戻金だけでなく、貸付金などが差し引かれる可能性がないか、事前に確認しておくことが大切です。


執筆:かきまり|元金融OL・現役FP

金融機関で14年間勤務した後、Webライターに転身。銀行業務、保険業務では、預金や資産運用、保険商品の提案をはじめ、相続対策や資産形成、ライフプランに関するアドバイスなど、多くのお客様の相談に携わってきた。専門的な内容も読者目線でかみ砕いて伝え、「読んで終わり」ではなく、実際の行動につながる実用的なコンテンツを目指している。FP2級/AFP資格保有。

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