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「え?どういうことですか?」父の遺品を査定に出した50代娘、鑑定士が“梱包用の紙切れ”を見て放った一言に“仰天したワケ”

  • 2026.9.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!税理士・元国税調査官の神崎遊です。

美術品・骨董品の価値は一見して分からないものです。家族が「これはとんでもない価値がある」と言って集めていたコレクションを、「ガラクタなんだろうな」と思って聞き流していませんか。ところが、本当にとんでもない評価額になったとしたら…?

今回は、遺品整理中に仰天体験をした51歳の女性・Tさんのお話をお届けします。

亡き父が残した本当のコレクション

Tさんの父が亡くなって半年、Tさんが母から父の遺品整理を手伝うよう頼まれたときのこと。

父の書斎から箱に入った壺が5点出てきました。「そういえばお父さんが歴史的に、かなりの値打ちがあるものって言ってたね」とTさん。

「あまり期待できないけど」と苦笑しながら、美術品の買取専門店に鑑定を依頼することにしたそうです。

やって来たのは眼光の鋭い初老の鑑定人。壺を見るなり一言。

「すべて贋作だね。近年に作られたもので値はつかないよ」

そう言いながら、箱から壺を取り出したとき、鑑定人の目の色が明らかに変わりました。

「これは…うーん。なかなかのものだね」

タダの紙切れだと思ってたものにとんでもない価値が…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「全部で1,200万円で譲ってもらえませんか」

心なしか口調まで変わった鑑定人から出た言葉に耳を疑うしかありませんでした。

「え?どういうことですか?」

壺の保護材に使われているだけだと思っていた古い紙。実は、戦国武将ゆかりの古文書だと熱弁されました。しかも、高まる歴史ブームにより年々、戦国武将に関する品物は高額で取引されているとのこと。

「お父さんが言ってた歴史的価値ってガセじゃなかった」と知り、なんだか嬉しくも誇らしくもあったとその時のことを振り返ります。

価値があるからこそ、隠されていることも

さらに、鑑定人が言うには「盗難対策ってところじゃないかい」

壺が入っていたのは「もんじょ箱」と呼ばれる古文書の劣化を防ぐための専用箱で、古文書も和紙で丁寧に包まれていて、壺のなかには防虫剤まで入っていました。

雑に保管していたわけではなくて、かなり丁寧に扱っていたことが分かると説明されました。

「一見すると保護材に見えるからね、盗むとしたら壺だけ持っていって古文書はそのまま置いていかれる可能性を考えたんだろう」とのこと。

「それと、遺産として評価されるから税理士にも話はしておきな」とアドバイスをくれました。

古文書も相続税の対象

古文書をはじめ美術品や骨董品は、鑑定人の評価による真贋鑑定を行うなどして、時価評価をする必要があります。

歴史的価値だけではなく、実際に高額で取引されるような骨董品も相続時の財産に加えなければなりません。

Tさんのケースでは預貯金などの財産は2,500万円。それに古文書の評価額1,200万円を加えると3,700万円。基礎控除は(3,000万円+法定相続人×600万円)で計算します。

Tさんと母の2人が法定相続人なので、基礎控除の4,200万円以内になり、相続税はかからずに済みました。

遺品整理は念入りに

亡くなった本人しか価値を分かっていなかったり、価値があるからこそ隠されているケースがあるものです。もったいないことに、お宝と分からず処分してしまうことも…。

ガラクタに見えても価値がないと思い込まず「もしかしたら?」と考えながら、遺品整理をすると、本当にお宝に出会えるかもしれません。


執筆:税理士・元国税調査官 神崎遊

国税組織で12年間勤務し、法人税調査を中心に200件以上の税務調査に従事。現在は「ゆとり税務会計」を運営し、中小企業・個人事業主の税務支援を行っている。

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