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「もう請求できないかも…」死後10年経った父の“保険証券”を見つけた50代娘→銀行窓口で相談すると…判明した“意外な事実”

  • 2026.9.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、実家の片付け中に、亡くなった父名義の古い生命保険証券を見つけた50代女性Aさんの体験談です。「もう時効で請求できないかもしれない」と諦めかけたAさんが知った、実際の請求可否とは。

実家の片付けで見つかった、10年前の保険証券

Aさんは56歳、パート勤務です。夫と子供のいる4人家族です。父は10年ほど前に亡くなり、母もその後施設に入居したため、実家は空き家になっていました。

久しぶりに実家の片付けを進めていたAさんは、タンスの引き出しから、父名義の生命保険証券を見つけました。母に確認しても、当時は葬儀や手続きに追われていて、この保険のことはすっかり忘れていたといいます。

生命保険金の請求には時効があると聞いたことがあったAさんは、慌てて調べてみました。保険法では、保険金の請求権は3年で時効になると定められています。

父が亡くなってから10年が経っている今、Aさんは「もう請求できないのではないか」と諦めかけていました。

「時効の援用」という言葉に、光が見えた

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

資産運用の相談で窓口を訪れたAさんがこの話をすると、担当者からこう説明がありました。

保険金の請求権は、法律上は3年で時効を迎えますが、時効が成立するには、保険会社側が「時効が過ぎたので支払いません」という意思表示(時効の援用)をする必要があるといいます。この意思表示がなければ、3年が過ぎていても請求権はまだ消滅していないことになります。

実務上、多くの生命保険会社は時効を主張せず、必要な書類がそろえば支払いに応じる運用をしているとのことでした。

「3年を過ぎたら自動的に無効になるわけではなく、まずは保険会社に確認してみることが大切なんですね」

Aさんはそう驚いた様子でした。

契約内容が分からなくても、調べる方法がある
もうひとつAさんが困っていたのは、証券に記載された保険会社が今も存在するのか、契約内容がどうなっているのか、はっきり分からないことでした。

担当者からは、生命保険協会が提供している「生命保険契約照会制度」を使えば、協会に加盟している保険会社の契約をまとめて調べられると案内がありました。

Aさんは後日、この制度を利用して契約内容を確認し、保険会社に問い合わせて請求の手続きを進めることにしました。

「時効という言葉だけを見て、すっかり諦めていました。まずは確認してみることが大事なんですね」
Aさんはそう話してくれました。

古い保険証券が見つかったときに確認したいこと

  • 保険金請求権の時効は原則3年
  • 時効の成立には保険会社側の意思表示が必要
  • 多くの保険会社は時効を主張せず支払いに応じる
  • 3年を過ぎても、まずは保険会社に問い合わせる
  • 契約内容が不明なら生命保険協会の照会制度を使う
  • 照会制度は加盟する保険会社の契約をまとめて調べられる


「時効が過ぎたら終わり」と諦める前に、まずは保険会社や生命保険協会に確認してみることが、見逃していた保険金に気づく第一歩です。古い保険証券が見つかったときは、契約している(していた)保険会社や、生命保険協会に相談してみてください。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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