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「早くもらった方が得」年金を“65歳→62歳”に繰上げ受給した男性…しかし、年金事務所で告げられた“想定外の事実”に驚き

  • 2026.9.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。金融機関の窓口で長年資産運用の相談に向き合ってきたおがわ163です。

「年金は受給開始を早めた方が得なのでは」

そう思われる方は少なくありません。しかし、繰上げ受給を選択すると知らず知らずのうちに生涯にわたって損してしまう可能性もあります。

今回は、62歳から年金の繰上げ受給を開始したものの、後から一生涯減額され続ける現実を知って後悔することになった60代男性・Bさんの事例をご紹介します。

「早くもらえるならその方がお得じゃないか!」

60歳で定年退職を迎えたBさん。退職後はしばらくゆっくりしたいと考え、再就職はせずに過ごしていました。

しかし貯蓄を取り崩す生活が続く中で、「早めに年金をもらい始めた方がいいのではないか」と考えるようになりました。

「どうせもらえるお金なら、早くもらった方が得じゃないか」と62歳になったタイミングで年金事務所に相談に行き、繰上げ受給の手続きをしました。年金は60歳から65歳になるまでの間であれば、希望するタイミングで繰上げ受給を申請することができます。

しかし手続きを進める中で、担当者から告げられた言葉にBさんは思わず固まってしまいました。

「繰上げ受給すると、年金額が一生涯減額されます」その後、別の用件で銀行窓口を訪れたBさんから、この話を聞かせていただきました。

「一生涯…減額されるんですか?」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「年金事務所で手続きをする際に説明を受けたんですが、まさかこんなに影響が大きいとは思っていなかったんです」とBさん。

Bさんが65歳から受け取れるはずだった年金は月約17万円。しかし62歳から繰上げると、1か月あたり0.4%×36か月=14.4%が減額され、月約145,520円となります。毎月約24,500円の差が、一生涯続くのです。

仮に85歳まで生きた場合の受取総額を比べてみると、65歳から受け取った場合は約4,080万円。一方、62歳から繰上げ受給した場合は約4,016万円となり、受取総額は約64万円のマイナスになります。

62歳からの3年間で先に約524万円を受け取れるメリットはあるものの、65歳以降は毎月の手取りが約2.45万円少ない状態が一生涯続くため、長生きするほどトータルの損が大きくなっていくのです。

「65歳まで待てばよかったと後悔しても、繰上げ受給は取り消しができないんです」とBさんは肩を落としていました。

生涯の手取り額やリスクを試算して慎重に受給開始時期を決める

年金の繰上げ受給は受給開始を前倒しできる反面、1か月につき0.4%減額された支給額が一生涯固定されるため、長生きするほど受取総額で損をするリスクが高まります。

さらに受給後は原則として障害年金が請求できなくなるなど、健康面に不安が生じた際のサポートを失う点にも十分な注意が必要です。後から繰上げを取り消すことはできません。

「早くもらえる=得」と安易に判断せず、ねんきんネット等を活用してシミュレーションを行い、ご自身の健康状態や老後資金の計画を踏まえて専門家へ相談しながら受給開始時期を見極めましょう。


参考:
65歳前に年金を繰り上げて受け取りたいとき(日本年金機構)

執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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