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「もう自分で切って」妻の一言で、夫がスイカの前で始めたこと

  • 2026.8.20
ハウコレ

夫が食べたいと言って買ったスイカは、袋をかぶったまま野菜室に残っていました。「もう冷えてるかな?」とソファから聞かれた私は、いつものように包丁を手に取らず、「もう自分で切って」と返しました。

食べたいのは夫なのに

スイカは、夫がスーパーで見つけて買ったものです。それなのに、帰宅後は袋から出さず、野菜室へ入れるところまで私に任せました。

数日後、洗い物をしている私へ、ソファから声をかけてきました。

「今、冷蔵庫にスイカあるよね?もう冷えてるかな?」

夫は昔から、果物を自分で切ろうとしません。りんごや梨も、食べたいとは言わず、「そろそろ食べ頃かな」「まだ残ってるよね」と聞きます。私もそのたびに切ってきたため、それが2人の間で当たり前になっていました。

「もう自分で切って」

蛇口を止めて夫の方を見ると、テレビを見たまま、私の返事を待っていました。

「そうやって、いつも私に切らせようとしてくるよね。もう自分で切って」

夫は私を見て、「別にそんなつもりじゃ」と言いましたが、その先は続きませんでした。私は説明を重ねず、手を拭いてソファへ座りました。

これまで私が切ってきたことにも、不満を伝えずに応じてきたことにも、夫は気づいていなかったのかもしれません。

まな板の前で始まった独り言

しばらくすると、夫は台所へ向かいました。野菜室を開ける音のあと、スイカを包んだ袋がこすれる音が聞こえます。

まな板へ載せた夫は、「これ、どこから切ればいいの」と聞いてきました。

「好きなところからでいいよ」

そう返すと、夫は包丁を入れる位置を変えながら、スマホで切り方を調べ始めました。「皮が硬い」「まな板からはみ出す」と独り言を続けています。切り口は曲がり、大きさもそろっていませんでしたが、私は手を出しませんでした。

そして...

皿に山盛りになったスイカを、2人で食べました。

「切るのって、結構大変なんだな」

「私は毎回やってるよ」

夫は切り分けたスイカを見ながら、そのまま食べ続けていました。

次の週末、夫は買ってきた梨を、自分から台所へ持っていきました。皮はところどころ残り、厚さもばらばらでしたが、自分で皿に並べています。

果物を切る人が最初から私に決まっていた食卓は、あのスイカを境に少し変わり始めました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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