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「おうちあついから、ここがいいの」フードコートで知った妻と娘の夏

  • 2026.8.17
ハウコレ

「おうちあついから、ここがいいの」。娘の言葉の意味を、俺はその場ですぐには受け止めきれませんでした。

忘れ物のファイルを取りに開けた玄関の先で、閉め切った部屋は外と変わらないほど暑くなっていました。

昼間の部屋を知らずに決めました

今年の夏の初め、俺は電気代の値上がりを理由に、クーラーを使わないと決めました。「暑い日だけでもつけたい」と話す妻に、俺は着替えながら答えました。「扇風機で十分だろ」。妻は2回、暑さを伝えていました。2回目も、俺は電気代の話で返しました。俺が家へ戻る頃には外の気温も下がっていて、扇風機で眠れたからです。妻と娘が過ごす昼間の部屋を、俺は一度も体験しないまま、その決まりだけを置いて出かけていました。

誰もいない部屋

その日は取引先に出す書類を忘れ、取りに戻りました。玄関を開けると、扇風機は止まり、ベビーカーはなく、テーブルには娘の麦茶のコップだけが伏せてありました。普段はここで娘が昼寝をしているはずだと考え、この時間の暑さを初めて意識しました。位置共有のアプリを開くと、2人は駅前のショッピングモールにいました。

「おうちあついから、ここがいいの」

フードコートの隅で、妻と娘は1つのかき氷を分けていました。荷物かごには保冷剤と大きな水筒。「なんで毎日ここにいるんだ」と聞いた俺に、娘が先に答えました。「おうちあついから、ここがいいの」。妻は、家では娘が眠りにくいことと、あせもが増えたことを、その場で話しました。保冷剤と水筒を持って通っていた日々を聞き、2回退けた訴えの先にあったものを、俺はそこで初めて見ました。

そして...

帰り道、俺は妻より先に家に着いて、クーラーのスイッチを入れました。「ごめん。今日から、つけよう」。今は、家にいる妻が必要だと判断したときにクーラーを使い、月末に2人で電気代を確認しています。節約の方法を、俺だけで決めることはやめました。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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