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おしゃれパリジェンヌのクオリティ・オブ・ライフ vol.57

  • 2026.8.17
Chloé Bruhat

人と比べるのではなく、自分の尺度で幸福を定義し、自分らしい生き方を優先するクオリティ・オブ・ライフという考え方が浸透してきている。今よりもずっと以前から、この考え方を体現してきたのがパリジェンヌだ。個性を大切にし、好奇心旺盛に毎日を自分らしく生きる――そんなエル的ライフスタイルを実践するおしゃれなパリジェンヌにフォーカスする連載。vol.57は、フードジャーナリストのフィリピーヌ・ダルブレイ。

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フィリピーヌ・ダルブレイ

フードジャーナリスト

パリ生まれ。フランスでビジネスを学んだ後、イギリスのアートスクールへ進学。ガストロノミーとホスピタリティ業界でキャリアをスタートし、デンマークのNoma、フランスのRelais & Châteaux、Soho Houseなどで経験を積んだ後、ジャーナリズムの世界へ。現在はフードやライフスタイルを専門とするジャーナリストとして活動する傍ら、クリエイターたちの創作の背景や舞台裏に迫る取材にも力を注いでいる。

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Q. 最も幸せを感じる瞬間はいつ?

「8月のイチジクの季節かもしれない。木から直接もぎ取ったばかりのイチジクを、その場で食べる瞬間。太陽の熱を含んでいて、完熟で、とても甘いの。私にとって、これ以上ない幸せね」

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Q. 人生で最も大切にしていることは?

「間違いなく“自由”よ。フリーランスとして働くことを選んだ理由もそこにあるの。不安定さや難しさはあるけれど、自分で一日の過ごし方を決め、旅に出て、予定を変え、新しいことを試すなど、そんな自由を何より大切にしている」

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Q. 毎日を充実させるために実践していることは?

「ありきたりの中に喜びを見つけるよう意識しているわ。おいしいコーヒーやレモネードを飲むこと、木々の間を抜ける風の音に耳を傾けること。毎日が忙しいからこそ、意識的にスピードを落とすよう心がけているの。まだ練習中だけれど(笑)。それから、インスピレーションのための時間も欠かせない。美術館へ行ったり、あまり知らない街を歩いたり。好奇心を失わず、新しい景色を見続けることも人生において重要だわ」

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Q. あなたにとって“仕事”とは?

「私にとって仕事とは、情熱を職業にすること。少なくとも私はそうしてきたと思う。興味のあるテーマを追いかけ、人と出会い、その人たちの物語を伝えること」

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Q. あなたにとって“友人”とは?

「どんな時間でも電話できる相手。たとえ頻繁に連絡を取らなくても、必要な時にはそこにいてくれる人。そして決してジャッジせず、自分の長所も短所も含めて受け入れてくれる存在ね」

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Q. ファッションに対するこだわりは?

「服が動くときの表情や素材感が好き。そして、その日の気分によって自由に遊べることが大切。ファッションは楽しむためのものだと思っているわ」

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Q. 定番スタイルについて教えて!

「ルーズなデニムにクロップトップ、それからオーバーサイズのシャツが私の定番スタイル。パリを自転車で移動したり、打ち合わせをはしごしたりする日でも、動きやすくて快適だから」

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Q. パリでの理想の休日の過ごし方は?

「パリで生まれ育ったけれど、できるだけ初めてこの街を訪れた旅行者のような気持ちで過ごしたいと思っているの。あえていつもと違う道を選んで歩いたり、建物の屋根や窓を見上げたり、小さなディテールに目を向けたり。

今は左岸に住んでいるから、お気に入りの場所もこの周辺が多いわ。リュクサンブール公園では、テニスをする人たちを眺めたり、池で子どもたちが帆船を浮かべて遊ぶ様子を見たり、芝生でのんびり過ごしたりするのが好き。コーヒーなら公園近くの『Saint Pearl』や、フィンランド文化会館のカフェへ。時には小さな映画館『Les 3 Luxembourg』へ足を運ぶこともあるわ。レストランなら『Saigon d’Antan』や『Paul Chene』がお気に入り。まさに近所の食堂のような存在ね」

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Q. クオリティ・オブ・ライフを向上させるために、必要なモノ・コトを5つ教えて。

レス・イズ・モア 何事もあれこれ手を広げるのではなく、大切なことを見極めて向き合うようにしている。まだまだ実践中だけど。

「NO」を言うこと 自分のエネルギーを守るために必要なことだから。

愛猫 私の猫は、まるでチョコレートマシュマロみたいにふわふわで温かい存在。たくさんの癒やしと喜びを与えてくれるの。

優しさを受け取る インスタグラムのDMや友人からのテキストなど、人から向けられた優しさをきちんと受け止める時間を持つこと。

無理なくヘルシーな選択 例えば食事を見直したい時も、ただ我慢するのではなく、おいしいドレッシングを添えたり、きれいにカットされたフルーツを選んだり。健康的な食事も楽しみながら続けることを大切にしているわ。

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Q. 1日のタイムスケジュールは?

8:00 起床。まずはフィルターコーヒーを入れる。フルーティーで明るい酸味のあるコーヒーが好み。

9:00 デスクワーク。メールの返信、撮影準備、企画立案、インタビュー準備、動画編集など。

11:30 トレーニング。スピニングやクロストレーニング、脚のワークアウトなど。

13:00 ランチ。仕事で取材中のレストランへ行くことが多い。

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14:30 取材やフィールドワーク。新しいホテルやウェルネス施設、カフェ、展覧会へ足を運ぶ。

19:00 プレスイベントや展覧会のオープニング、カルチャーイベントに参加することも。

21:00 帰宅。着心地の良い服に着替え、簡単なディナーを作る。仕事モードからプライベートモードへ切り替える大切な時間。

22:00 その日残っていた仕事に戻ることもあれば、ドラマシリーズを見ながら過ごすことも。

23:30 就寝。理想としては、この時間にはベッドへ。

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Q. 50代はどんな生き方をしていたい?

「今の私には想像もつかないような方向へ人生が進んでいてほしい。私はサプライズが好きだから! 思いがけないかたちでキャリアが広がっていたり、新しい仕事や情熱に出合っていたりしたらすてきだと思う。そして何より、自分自身をもっと信頼できるようになっていたい。今よりも肩の力を抜いて、もっと自然体で人生を楽しめるようになっていたらうれしいわ」

photo:CHLOÉ BRUHAT illustration:HELENA ROUX-DESSARPS realization:ELIE INOUE

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