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「若いのに、もう疲れたの?」座ったままの親族の中で私だけが動かされた席。だが、妻が手伝ってくれた結果

  • 2026.8.18
「若いのに、もう疲れたの?」座ったままの親族の中で私だけが動かされた席。だが、妻が手伝ってくれた結果

手伝ったのをきっかけに、次々と名前を呼ばれるようになった

親戚が集まった日のことです。座敷には親族が顔をそろえ、料理を囲みながら近況を話していました。

三十代の私は、その中では比較的若いほうでした。

到着してしばらくすると、台所と座敷を行き来していた叔母が忙しそうにしているのが目に入りました。そこで私は何気なく声をかけました。

「何か運びましょうか?」

「じゃあ、これお願い」

最初は取り皿を座敷へ運ぶだけでした。

ところが、それをきっかけに、叔母から何度も名前を呼ばれるようになったのです。

「飲み物もお願い」

「この料理、温めて持ってきてくれる?」

一つ終えて座布団に戻ると、またすぐに声がかかります。

頼まれれば断るほどのことでもなく、私はそのたびに立ち上がりました。

そして、ようやく腰を下ろしたところで、また叔母に呼ばれました。

「お菓子も出して。そのくらいできるでしょ」

同じくらいの年齢の親族も何人かいましたが、最初に手伝った私が頼みやすかったのでしょう。

気づけば、座敷と台所を何度も往復しているのはほとんど私だけになっていました。

ようやく一息ついたとき、親族の一人が軽い調子で言いました。

「若いのに、もう疲れたの?」

周囲から笑い声が上がりました。冗談のつもりだったのでしょう。ただ、何度も立ったり座ったりしていた私には、素直に笑うことができませんでした。

何か言えば、せっかくの集まりの空気を悪くしてしまうかもしれない。そう思って黙っていると、隣に座っていた妻がこちらを見ていました。

妻の「みんなでやろう」で、座敷の空気が変わった

食事が終わりかけたころ、私はまた空いた皿を重ねていました。そのとき、妻が立ち上がりました。

「そろそろ片付けるなら、みんなでやろうよ」

誰かを責めるような言い方ではありませんでした。ただ、当たり前のことを当たり前に口にしたような一言でした。

一瞬だけ間があり、そのあと座っていた親族たちが次々と腰を上げました。

「じゃあ、皿を運ぶね」

「残った料理はこっちでまとめるよ」

それまで私一人が何度も往復していた廊下を、今度は何人もの親族が行き来し始めました。誰かが皿を重ね、誰かが残った料理を片付けていきます。

人数が増えると、片付けは驚くほど早く終わりました。叔母も「じゃあ私は台所をやるね」と布巾を手に取り、そのまま一緒に作業を始めました。

誰かが責められることもなく、場が険悪になることもありませんでした。

帰り道、私は妻に「助かったよ」と伝えました。

すると妻は、「手伝うこと自体はいいけど、一人だけがずっとやるのは違うと思ったから」と言いました。

その言葉を聞いて、私は自分が感じていたモヤモヤの理由が分かった気がしました。頼まれたことそのものが嫌だったわけではありません。みんなでできることが、いつの間にか一人だけの役目になっていたことが苦しかったのです。

「みんなでやろう」と誰かが口にするだけで、一人に偏っていた負担が自然に分かれていく。その日の妻の一言を、私は今でもよく覚えています。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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