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「男なら家くらい持たないと」答えにくい質問をする義叔父。黙って笑うしかなかった私に、義母が代わりに返してくれた一言

  • 2026.8.18

正月の食卓で、突然聞かれたこと

去年の正月、私は妻と一緒に義実家へ帰省しました。

広間には親戚が集まり、座卓には煮しめや刺身などのお正月料理が並んでいました。

久しぶりに顔を合わせる人も多く、近況を話したり、昔話で笑ったりと、食卓は和やかな雰囲気でした。私も妻の親戚に囲まれて少し緊張しながら、相槌を打っていました。

ところが、食事が半ばに差しかかったころです。

義母の兄にあたる義叔父が、私のほうを向いて突然こう聞いてきました。

「ところで、まだ家は買わないの?」

あまりに唐突だったため、一瞬返事に詰まりました。

「今のところは、まだ考えていなくて……」

妻とは以前から、持ち家にするのか賃貸のまま暮らすのかについて話し合っていました。

しかし、仕事や今後の生活も考え、急いで決める必要はないというのが二人の結論でした。

ところが義叔父は、私の返事を聞くと少し驚いたような表情を浮かべました。

「いつまでも賃貸じゃもったいないだろ。男なら家くらい持たないと」

義叔父自身、若いころに家を建てた経験があり、「家を持ってこそ一人前」という考えが強かったようです。自分の経験から親切心で言っているのだろうとは思いました。

それでも、親戚が大勢いる前で何度も聞かれると、さすがに居心地の悪さを感じます。

周囲の親戚も困ったように笑うだけで、誰も話題を変えません。

私はこれ以上説明しても言い訳のように聞こえてしまいそうで、曖昧に笑うことしかできませんでした。

義母が静かに返した一言

それでも義叔父の話は続きました。

「ローンだって早いうちに組んだほうがいいんだから。いつまでも先延ばしにしていたら大変だぞ」

見かねた妻が、「私たちでちゃんと考えてるから」と口を挟みました。

しかし義叔父は、「心配だから言ってるんだよ」と引きません。

理由は理解できます。それでも、家を買うかどうかは、それぞれの家庭の収入や働き方、これからの生活によって答えが違うはずです。

座卓の空気が少しずつ重くなっていきました。

そのとき、台所から戻ってきた義母が、私たちのやり取りに気づきました。

そして湯呑を置くと、兄である義叔父に穏やかな声で言いました。

「兄さん。家を買うかどうかは、この二人が決めることよ」

声を荒らげたわけでも、義叔父を責めたわけでもありません。

ただ、それ以上でもそれ以下でもない、当たり前のことを静かに伝えただけでした。

義叔父は一瞬黙ったあと、「まあ、そうだな」と小さくうなずきました。

すると別の親戚が正月の予定の話を始め、張り詰めていた空気も少しずつ元に戻っていきました。

帰りの車の中で、妻が言いました。

「お母さん、言ってくれてよかったね」

私も素直にうなずきました。

義母は私だけをかばったわけではなく、夫婦のことは夫婦で決めるという線引きをしてくれたのだと思います。

家庭の事情は、外から見ただけではわかりません。善意からのアドバイスだったとしても、踏み込みすぎれば相手を困らせてしまうことがあります。

あの日の義母の静かな一言は、今でも忘れられません。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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