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「じゃあ、1つだけ内緒の話をします」笑いを取ろうとした友人のスピーチ。だが、会場の空気が重苦しくなったワケ

  • 2026.8.16
「じゃあ、1つだけ内緒の話をします」笑いを取ろうとした友人のスピーチ。だが、会場の空気が重苦しくなったワケ

仲間内では、昔から笑い話だった

友人の結婚式に招かれたときのことです。

新郎とは学生時代からの付き合いで、同じテーブルにも当時の仲間が何人か座っていました。

披露宴は和やかに進み、やがて友人代表のスピーチが始まりました。

マイクを握ったのも、私たちと同じ学生時代からの友人です。

新郎が授業に遅刻してばかりだった話や、試験前になると急に真面目になる話など、昔を知る人なら思わず笑ってしまうエピソードが続きました。

本人も会場の反応がよかったことで、少し気分が乗っていたのだと思います。

「じゃあ、1つだけ内緒の話をします」

そう言って話し始めたのは、新郎が学生時代に付き合っていた女性のことでした。

当時、新郎がその女性との結婚まで考えていたことや、友人たちに相談していたこと。私たちの間では昔から何度か話題に出ていたため、スピーチをしていた友人も、今では笑って話せる昔話くらいに考えていたのでしょう。

しかし、私はすぐに嫌な予感がしました。

新郎は以前、「昔の恋愛の話は彼女には詳しくしていない」と話していたからです。

新婦を見ると、それまで笑っていた表情が少し固くなっていました。

新郎も友人のほうを見ながら、困ったような顔をしています。

スピーチをしていた本人もそこでようやく空気の変化に気づいたようで、

「あ、いや、昔の話なんだけど…」

と言葉を濁しました。

司会者が自然にマイクを引き取った

すると、進行を担当していた司会者がすぐそばまで歩み寄りました。

「学生時代からのお付き合いだからこそ、思い出がたくさんあるんですね」

そう笑顔で声をかけ、そのまま自然に話を引き取ったのです。

「では最後に、新郎新婦のお二人へお祝いの言葉をお願いします」

友人も意図を察したのでしょう。

「そうですね。これからも二人で、笑いの絶えない家庭をつくってください。本当におめでとう」

と短く締めくくりました。

会場から拍手が起こり、友人は少し申し訳なさそうに頭を下げて席へ戻ってきました。

「調子に乗った。あれは言わないほうがよかったな」

席に着くなり、小さな声でそうつぶやいていました。

悪意があったわけではなく、昔から仲間内で話していたため、どこまでなら話していいのかという感覚がずれてしまったのでしょう。

その後、披露宴は何事もなかったように進みました。新婦も次第に笑顔を取り戻し、新郎も普段通りの表情に戻っていました。

ほんの少しタイミングが違えば、もっと気まずい空気になっていたかもしれません。誰かを責めることなく、話題だけを自然に切り替えた司会者の対応に、場を進行する人のすごさを感じた出来事でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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