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「こんな小さい字、読めるか」クーポンを巡って声を荒らげた客。だが、店長が返した一言で状況が一変

  • 2026.8.13

夕方のレジから聞こえた大きな声

夕方のドラッグストアで買い物をしたときのことです。

会計を終え、袋詰め台で商品を袋に移していると、すぐ近くのレジから男性の大きな声が聞こえてきました。

「なんでこれが使えないんだよ」

男性が手にしていたのは、商品の割引クーポンでした。

どうやら同じ種類の商品でも、クーポンの対象になるものとならないものがあったようです。

レジの店員さんがクーポンを確認しながら説明します。

「申し訳ございません。こちらは対象商品が決まっておりまして、今回の商品にはご利用いただけないんです」

すると男性は、クーポンを指でたたきながら声をさらに大きくしました。

「こんな小さい字で書いてあったって読めないだろ。使えないなら、もう他の店に行くよ」

店員さんは困ったように何度も頭を下げています。

後ろには会計を待つ人も並んでいましたが、男性は周囲を気にする様子もありませんでした。

店長が確認した3行の注意書き

しばらくして、店の奥から店長らしき男性がやってきました。

「お待たせしました。確認させていただきます」

店長は男性からクーポンを受け取ると、裏面に書かれた利用条件を読みました。

たしかに文字は小さく、対象商品についての説明も数行の注意書きの中に入っています。

男性はそれを見て、勢いよく言いました。

「ほら、こんなの分からないだろ」

店長は少しうなずきました。

「文字が小さく、分かりにくかった点については申し訳ありません。表示については見直します」

男性の表情が少し緩みました。

しかし、店長は続けました。

「ただ、こちらのクーポンは対象商品が決まっておりますので、対象外の商品に割引を適用することはできません」

男性は一瞬黙りました。

「じゃあ結局、使えないってこと?」

「はい。今回の商品にはお使いいただけません」

店長の声は最後まで変わりませんでした。

翌週、レジ横で見つけたもの

男性はしばらくクーポンを見つめていましたが、やがて小さな声で言いました。

「……じゃあ、いいよ」

結局、その商品は買わずに店を出ていきました。

店長はレジの店員さんに何かを伝えると、そのまま売り場へ戻っていきました。

それから一週間ほどして、私はまた同じ店を訪れました。

会計を待っていると、レジの横に以前はなかった案内があることに気づきました。

「クーポン対象商品をご確認ください」

対象になる商品の条件が、以前より大きな文字で分かりやすく掲示されていました。

あの日、店長は男性の要求どおりに割引をすることはありませんでした。

けれど、分かりにくいという指摘まで無視したわけでもなかったのです。

ルールは変えず、直すべきところは直す。

レジ横の新しい案内を見ながら、あの日の店長の落ち着いた対応を思い出しました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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