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「空席だらけの車両なのに」空いているのにわざわざ隣に座る乗客。後日、信じられない光景に絶句

  • 2026.8.14

空席だらけなのに、なぜか隣に座った男性

あれは十年ほど前、私がまだ大学生だった頃のことです。毎朝、決まった時間の特急列車に乗って学校へ通っていました。

乗る駅が始発に近かったため、自由席はいつも空いていました。

私は二人がけの窓側に座り、鞄を膝に置いて外の景色を眺めるのが日課でした。

その朝も、周囲には誰も座っていませんでした。ところが発車直前、隣の通路側の座席に人が腰を下ろしました。

顔を上げると、見知らぬ男性が座っています。

「こんなに空いているのに、どうしてここなんだろう」

前の列も後ろの列も空席です。通路を挟んだ反対側も誰もいません。

もちろん自由席なので、どこに座るかはその人の自由です。

それでも、肩が触れそうな距離に知らない人がいることが妙に落ち着かず、私は窓のほうを向いたまま過ごしました。

席を移ろうかとも思いましたが、「気にしすぎかもしれない」と考えているうちに、降りる駅へ着きました。

翌朝も同じ男性が、同じように隣へ

翌朝。私は昨日のことをほとんど偶然だと思っていました。

いつもの車両に乗り、窓側の席へ座ります。この日も車内はがらがらでした。

ところが発車時刻が近づいた頃、通路を歩いてきた男性を見て、思わず体が固まりました。

昨日の男性でした。

男性は空席をいくつも通り過ぎ、そのまま私の隣に腰を下ろしたのです。

「また……?」

昨日とは違い、偶然だと思うことが難しくなりました。

話しかけられたわけではありません。こちらを見る様子もありません。それでも、車内が空いているだけに、なぜわざわざ隣なのかが分からず、不安だけが膨らんでいきました。

私は次の駅でいったん立ち上がり、少し離れた席へ移動しました。男性はついてきませんでした。

三日目、私はいつもと違う場所から乗った

三日目の朝は、いつもの乗車位置を避けました。

ホームを少し歩き、普段とは違う号車に乗ろうとしたときです。

何気なく後ろを振り返ると、少し離れた場所に昨日の男性がいました。

男性は立ったまま、左右の車両を見渡すように顔を動かしていました。

私を探していたのかどうかは分かりません。ただ、その姿を見た瞬間、もう一人で空いている車両に乗る気にはなれませんでした。

私はそのままホームを歩き、通勤客が多く乗っている車両へ移動しました。車内では、できるだけ人の近くに立ちました。

発車してから何度か周囲を確認しましたが、その男性の姿はありませんでした。

結局、声をかけられたことも、直接何かをされたこともありません。

本当に偶然が重なっただけだったのかもしれません。それでも、二日続けて空いている車内で隣に座られ、三日目にホームで同じ男性を見かけたときの感覚は、今でも忘れられません。

理由が分からないことほど、不安になることもあるのだと、あの朝初めて知りました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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