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約8年ぶり来日! 謎多き韓国R&Bの天才、DEANを知るための7のキーワード

  • 2026.8.12
coutesy of Instagram @you.will.knovv

毎年国内外の人気アーティストが集結する「SUMMER SONIC 2026」が、いよいよ8月14日(金)より開催! そんな今年、ラインナップ発表でひときわ注目を集めたのが韓国のシンガーソングライターDEANだ。洗練されたサウンドとアンニュイな甘い歌声で韓国R&Bシーンをけん引し、長い空白期間を経た現在も世界中のリスナーを魅了し続けている。約8年ぶりの来日となる今回のサマソニは、自身が率いる音楽レーベル「you.will.knovv」所属のアーティストTABBERと「DEAN&TABBER」として出演。待望のステージを目前に、これまでの歩みを振り返ろう。

音楽を始めたきっかけはEPIK HIGH。ラッパーとしてキャリアをスタート

1992年に韓国ソウルで生まれたDEAN。本名はクォン・ヒョクで、芸名は反骨精神の象徴でもあるジェームズ・ディーンに由来。音楽を始めるきっかけとなったのは、韓国の3人組ヒップホップグループEPIK HIGHの存在。彼らの哲学的な歌詞に影響を受け、ラップを通して世にメッセージを伝えたいと思うように。16歳からアンダーグラウンドで活動を始め、ラッパーのキース・エイプが所属する「The Cohort」というクルーの一員になる。

また、17歳のときにJYPエンターテインメントのオーディションを受けていたことでも知られている。結果は不合格となったものの、その後アイドルとは異なる形で音楽業界へ足を踏み入れることに。

Han Myung-Gu / Getty Images

作曲家時代はEXOなどに楽曲提供! アーティストとして本格始動

18歳からDeanfluenza名義で作曲家としての活動をスタート。EXOやVIXXなど、数々の韓国のアイドルグループやアーティストへの楽曲提供や制作協力を行い、着実に知名度を上げていった。

そんなDEANがアーティスト活動を本格化させたのは2015年。SoundCloudに次々と楽曲を公開し、同年7月にファーストシングル「I'm Not Sorry (feat. Eric Bellinger) 」で歌手としてアメリカでデビュー。同曲には、クリス・ブラウンやジャスティン・ビーバーなどの楽曲を手がけたエリック・ベリンジャーが参加。2人の艶やかな歌声とエレクトロニックなビートが印象的で、後に確立されるDEANの音楽スタイルでもある“フューチャーR&B”の片鱗を感じさせる作品となっている。

同年10月には、ZICOがフィーチャリングした「Pour Up (feat. ZICO) 」で韓国デビュー。官能的なムードをまとったサウンドと、繊細さと色気が共存する歌声で鮮烈な印象を残し、翌年に開催された「韓国大衆音楽賞(KMA)」で、最優秀R&B・ソウル楽曲賞を受賞。コラボしたZICOは同じ1992年生まれの親友で、後に「FANXY CHILD」というクルーでともに活動するようにもなる。

『130 mood : TRBL』や社会現象となった「Instagram」で韓国R&Bの新時代を切り開く

2016年には、待望の初EP『130 mood : TRBL』をリリース。アメリカのiTunesチャートK-POP部門で1位、韓国のGAONチャート(現CIRCLEチャート)でも週間10位を記録するなど、国内外から高い注目を集めた。

ひとつの恋の出会いから別れまでを逆時系列で描いた本作は、曲順も別れから出会いの順に並べられていて、細部までDEANのこだわりが詰まった内容に。特に、切ない気持ちを歌った「D(half moon)」、恋の始まりを描いた「21」などは、リリース当時の韓国では街のいたるところから聴こえてくるほどの人気ぶり!

そして、2017年にリリースした「Instagram」は、プロモーション活動がほとんど行われなかったにもかかわらず、空前の大ヒットを記録。SNS時代の孤独や虚無感を反映した歌詞と寂しげなギターのメロディが共感を呼び、GAONデジタルチャート(現CIRCLEデジタルチャート)やMelonチャートを含む複数の韓国の主要音楽サイトで1位に。2018年の「MAMA AWARDS」でベスト・コンポーザー・オブ・ザ・イヤー、2019年の「Korean Hiphop Awards(KHA)」でR&Bトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

「インスタグラムをやっていると、自分が憧れて好きで素敵な人たちをフォローするけど、そんな人たちを見ていると自分がちっぽけに思えてくる」。そんな誰もが現代社会で一度は抱いたことのある感情をすくい取った「Instagram」は、時代を象徴する楽曲であり、DEANを代表する一曲となった。

豪華アーティストとのコラボが話題! 新たな才能を見つけるセンスも抜群

楽曲のヒットもさることながら、DEANを語るうえでは豪華アーティストとのコラボレーションも外せない。デビュー以降、少女時代のテヨン、Heize、ZICO、Crush、IUなど、韓国で人気の顔ぶれと次々に共演。さらに、JYP出身のソロ歌手ペク・イェリンや、当時デビュー間もなかった韓国人ラッパーのDPR LIVE(現在はDabin名義で活動)、The InternetのSydなど、キャリアや国境を越えた多彩なアーティストとのコラボレーションも実現させた。

なかでもDPR LIVEは当時はまだ広く知られていなかった印象。後に飛躍するアーティストと早い段階から共演していたことからも、DEANの音楽に対する感度の高さが伺える。

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AI説も浮上!? 数年にわたってリリースもSNS更新もなし

「Instagram」の大ヒット後も、「dayfly」や「Howlin’ 404」など独自の感性が光る楽曲を発表していたDEAN。しかし、2019年5月に「Howlin’ 404」をリリースして以降、目立った音楽活動がなくなり、SNSの更新もストップ。 時折、他のアーティストの楽曲やレーベルのプロジェクトに参加していたものの、ソロ名義での新曲は途絶えてしまった。

もともと多くを語らないミステリアスな人物として知られていたが、空白期間が長引くにつれて、ファンの間では新曲を待ち望む声とともに、「本当は実在しない人だったのではないか」というジョークも聞こえるように。それでもDEANの音楽を待ち続ける声が途切れなかったことは、彼の音楽が根強く支持されている証拠といえるだろう。

4年半ぶりにカムバック。色褪せない音楽性と活発なコラボ活動

長い沈黙が破られたのは、2023年11月。ソウルの街中にDEANの顔写真とともに「行方不明」と記されたポスターが突如出現。長らく更新が止まっていたSNSも再始動し、ファンの間ではカムバックを予想する声が広がった。

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そして同月に、2019年5月に発表された「Howlin’ 404」以来、4年半ぶりとなるソロシングル「DIE 4 YOU」をリリース。狂おしいほどの失恋を思わせる歌詞とギターメロディが切ない同曲は、長い空白を感じさせることなく多くの支持を集め、2024年の「Korean Hip Hop Awards(KHA)」でR&Bトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞。

カムバックを果たした後は、コラボレーションも再び活発に。2024年には、フランス出身のアーティストFKJ、デビュー初期に共演したアンダーソン・パークをはじめ、数々の国内外のアーティストとのコラボレーションで新たな音楽を届けてきた。

来日を韓国人ファンがうらやましがる!? パフォーマンスも見逃せない

今回のサマソニ出演が発表されると、日本のファンから歓喜の声が上がったのはもちろん、韓国のファンからもうらやむような反応が続出! それもそのはず、近年のDEANは韓国でも公の場に登場する機会が決して多いとはいえず、生でその音楽を体感できること自体がかなり貴重だからだ。

DEANといえば甘い歌声が特徴的だが、ステージでは繊細なボーカルから感情を爆発させるような歌唱まで自在に操り、音源とはまた異なるエネルギーを放つ。観客を一気に引き込むパフォーマンス力からも目が離せない。

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さらに今回は、自身が率いるレーベル「you.will.knovv」に所属するTABBERとともに、DEAN&TABBERとして出演。独特の低音ボイスと気だるいフロウを持つTABBERと、艶やかな歌声を響かせるDEANが、サマソニでどのような化学反応を見せてくれるのかにも期待が高まる!

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