1. トップ
  2. チャールズ国王の「訃報」放送事故、英規制機関が「重大な違反」と認定

チャールズ国王の「訃報」放送事故、英規制機関が「重大な違反」と認定

  • 2026.8.12
Mattia Ozbot / Getty Images

英ラジオ局がチャールズ国王の死去を誤って生放送で報じた件に対し、英通信規制機関Ofcom(オフコム)が「放送基準違反にあたる」と認定したことが明らかになった。

現地時間8月11日に公表された調査結果によると、問題となったのはエセックス州のコミュニティラジオ局「ラジオ・キャロライン」が今年5月19日に放送した番組『The Barry Marsh Show』でのこと。同局のスタッフがメンテナンス作業中、国王の崩御に備えて事前に録音されていた追悼音源データへ好奇心からアクセスし、誤って再生したことで引き起こされたという。

Chris Jackson / Getty Images

この誤操作により、生放送でチャールズ国王の逝去を伝える3種類のメッセージ、16分間の無音状態、および国歌が配信された。放送されたメッセージには、「チャールズ3世陛下の崩御に伴い、敬意を表して追って通知があるまで通常の番組を休止する」という内容まで含まれていた。

当日はリモート配信が行われており、番組の司会者が放送席に不在であったことや、局のディレクターが通話中であったことから異変への対応が遅れた。誤って音源を再生したスタッフはパニックを起こし、そのまま現場から逃走したとされている。誤配信から約30分後、同局は番組内で訂正と謝罪を行い、プレゼンターが「先ほど誤った情報が流れた。技術的な問題であり、お詫び申し上げる」と説明した。

Chris Jackson / Getty Images

Ofcomは今回の事案について、ニュースにおける適切な正確性の維持(ルール5.1)や、重大な誤りの迅速な訂正(ルール5.2)を定めた放送規定に違反していると判定、「公的な影響力が大きい問題における非常に重大な不正確さである」と指摘した。

ラジオ・キャロライン側は、同局が完全にボランティアによって運営されており大手放送局のような資金やリソースがないことを説明した上で、発覚後はできる限り迅速に対応したと主張している。なお、この放送に関して寄せられた苦情は2件であった。問題のスタッフは懲戒処分を受け、再発防止策として該当音源はスタジオのデスクトップに移動されたという。

王室メンバーの万が一に備えた準備はメディアとして不可欠だが、管理の甘さが今回の放送事故につながったと言えそう。追悼音源の取り扱いや、小規模な放送局における管理体制のあり方が改めて問われている。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ