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「降りる人が先でしょう」ドアが開くなり乗り込んできた女性。だが、思わず正論をぶつけた結果

  • 2026.8.11

ドアが開いた途端、乗り込んできた女性

もう何年か前のことです。私は妻と一緒に、岩手に住む親戚を訪ねていました。

用事を終えた帰り道、私たちは電車に乗り、盛岡近郊の駅で乗り換えることになっていました。荷物が多かったため、駅が近づくと早めに立ち上がり、ドアの近くで降りる準備をしていました。

「次だね」

妻と確認しながら荷物を持ち直していると、電車はホームへ入り、ゆっくりと停車しました。

ドアが開き、まず私がホームへ降りようと一歩踏み出した、そのときです。

ホームで待っていた初老の女性が、こちらが降りるのを待たずに、そのまま車内へ入ってこようとしました。

私の手には大きな荷物があり、すれ違えるほどの余裕はありません。思わず足を止めると、女性もこちらを避けるように体を横へ向けながら、なおも中へ進もうとします。

「すみません、降りる人が先でしょう」

私は思わずそう声をかけました。

怒鳴ったわけではありません。ただ、こちらが降りなければ乗ることもできないのですから、少し待ってもらいたいという気持ちでした。

少し気まずそうに、足を止めた女性

私の声を聞いた女性は、ようやく足を止めました。

その後ろには、同じように乗車を待っている人たちもいます。ほかの人たちはドアの脇に寄り、降りる乗客が通れるように待っていました。

女性は少し気まずそうな表情を浮かべると、一歩横へずれました。

「席を取りたくて……」

小さな声で、そんなことを口にしていました。

私はそれ以上何も言わず、先にホームへ降りました。続いて妻やほかの乗客も降りていきます。

ホームには、女性と一緒に来ていたらしい若い女性と子どもが立っていました。二人はその場で待ち、降りる人がいなくなってから車内へ乗り込んでいきました。

私たちが少し離れたところから見る限り、車内にはまだ空席もあったようです。

「あんなに急がなくてもよかったのにね」

妻が小さくつぶやきました。

席を確保したい気持ちは分からなくもありません。それでも、降りる人を押しのけるようにして乗り込めば、ぶつかったり転んだりすることもあります。

特に私たちは荷物を抱えていたので、あのまますれ違おうとしていたら危なかったかもしれません。

ほんの数秒待つだけのことです。それ以来、駅で電車を待つときには、自分自身もきちんとドアの脇に立ち、まず降りる人のために道を空けようと改めて意識するようになりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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