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「観覧席をお譲りください」運動会の最前列から動かない保護者。だが、先生が正論をぶつけた結果

  • 2026.8.11

出番が近づいても空かない観覧席

子どもが通う小学校の運動会での出来事です。

校庭には、保護者が競技を観覧するためのスペースが設けられていました。

そのうち最前列の一角は、これから競技に出る学年の保護者が交代で利用する優先観覧席です。

事前に配られた案内にも、競技が終わったら次の学年の保護者へ席を譲るよう書かれていました。

私は子どもの出番まで、自分の学年に割り当てられた待機場所で過ごしていました。

前の学年の競技が終わり、そろそろ優先観覧席へ移動する時間になりました。

ところが、席を見ると、前の競技を見ていた数人の保護者がそのまま残っています。

荷物を横に置き、家族の分まで場所を取っている人もいました。

しばらくすると、校内放送が流れました。

「次の競技に出場する学年の保護者の方へ、観覧席をお譲りください」

しかし、何人かは放送を聞いても立ち上がりません。

次の競技に出る子どもの保護者たちは、優先観覧席の入口付近で足を止めていました。

「もうすぐ始まっちゃうね」

近くにいた母親が、困ったように小声でつぶやきました。

私も直接声をかけようか迷いました。

けれど、相手が複数人だったため、言い争いになったらと思うとためらってしまいます。

周りの保護者も、どうしたものかと顔を見合わせていました。

先生が一人ずつ説明すると

競技開始が近づくと、観覧席の誘導を担当していた先生がやってきました。

先生は状況を確認すると、席に残っている保護者へ一人ずつ声をかけ始めました。

「申し訳ありません。こちらは、これから競技に出る学年の保護者席になっています」

ほとんどの人は説明を聞くと、「すみません」と言って荷物をまとめました。

ただ、一人の保護者だけは、不満そうな表情を浮かべています。

「ずっと座っていたら駄目なんですか。ほかにも見る場所はありますよね」

先生は声を荒らげることなく答えました。

「後ろからでは、お子さんの姿が見えにくいご家庭もあります。皆さんが同じように前で見られるよう、学年ごとに交代をお願いしています」

さらに、優先観覧席の横に立てられた案内板を指しながら、利用方法を改めて説明しました。

一緒に座っていた保護者たちは、すでに荷物を持って別の場所へ移動し始めています。

その人もしばらく黙っていましたが、やがて荷物をまとめて席を立ちました。

「お待たせしました。対象学年の方はこちらへどうぞ」

先生に案内され、私たちは優先観覧席へ入りました。

席に着いて間もなく、子どもたちの入場を知らせるアナウンスが流れました。

前のほうから見ると、我が子の緊張した表情までよく分かりました。

スタートの合図が鳴ると、子どもはまっすぐ前を向き、最後まで力いっぱい走っていました。

大勢が集まる行事では、一部の人だけが場所を使い続けると、ほかの人が困ってしまいます。

感情的に注意するのではなく、交代が必要な理由を丁寧に説明した先生の対応に、周囲の保護者も助けられた一日でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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