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エアコン「こまめにオフ」が節電になると思っていたら…5人に1人がやっている“逆効果な習慣”

  • 2026.9.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

部屋の電気を消すのと同じ感覚で、「エアコンもこまめにスイッチをオン・オフしたほうが良い」と考える人も多いかもしれません。筆者も家を出るときにエアコンをつけたままにしていると、「電気をムダにしているのでは?」と感じがちです。

実際は、「使わないときはいつでも電源を切る」取り組みが節電につながるとは限りません。エアコンを止めてすぐ動かすくらいなら、むしろ動かしたままのほうが節電になる場合もあります。

どのくらいの時間なら電源を切ったほうが節電につながるのか、「つけたまま」と「スイッチを切る」の分かれ目を確認していきましょう。

およそ5人に1人は、エアコンのスイッチをこまめに切っている

「エアコンは多くの電気を使うので、使わないときはそのつどスイッチを切るほうが良い」と考える人は少なくありません。ダイキン工業が2023年7月13日に公表した調査結果によると、「少しの時間でも使わないときは、こまめにスイッチを切る」人は、全体の19.0%もいます。

節電の手段として、エアコンの使い方を挙げる人は一定数いることがうかがえます。なかには「1分・2分でもエアコンを動かす時間が少なくなれば、節電につながる」と思う人もいるかもしれません。

こまめなエアコンのオン・オフは、節電に有効とは限らない

エアコンの節電手段として、「こまめなオン・オフは必ずしも有効でない」と聞くと、驚く人もいるでしょう。筆者も過去に、以下のやり取りを行った記憶があります。

「なぜエアコンは、こまめに消さなくてよいのですか?」
「頻繁にオン・オフを繰り返すと、かえって電気のムダになる」

エアコンは、電源を投入した直後に多くの電力を使う家電です。「家を空ける時間が短い場合でも、必ずスイッチをオフにする」という対応を取っていると、消費する電力は増えます。節電に励んでいるつもりが、かえって電気代が増えてしまう結果につながるかもしれません。

20分や30分くらいの外出なら、わざわざスイッチをオフにしなくてよい

読者のなかには「では、何分くらい家を空ける場合はエアコンのスイッチをオフにするべきか?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。ダイキン工業では冷房の場合について、消費電力は天候などの条件により異なりますが、一つの目安として以下の調査結果を公表しています。

  • 午前9時から午後6時までの場合は、家を空ける時間が35分以内ならオンにしたままのほうが節電になる
  • 午後6時から午後11時までの場合は、家を空ける時間が18分以内ならオンにしたままのほうが節電になる

また暖房の場合は時間帯を問わず、30分間隔でオン・オフするよりもオンにしたままのほうが節電になりました。

「気分転換に散歩に行く」「コンビニまで買い物に行く」「近くのATMでお金を引き出す」のように短時間で済む用件の場合は、そのつど電源を切らないほうが節電になるケースも多いでしょう。

こまめなスイッチのオン・オフには、見逃せないデメリットがある

そもそもこまめな電源のオン・オフには、以下のデメリットもあります。

  • 機器に負荷をかける(運転開始直後に多くの電力を消費してしまう)
  • 家に帰ってきたとき、不快に感じやすい(冷房が止まった部屋は暑く、暖房が止まった部屋は寒くなる)

「30分以上かかる用事なのに、エアコンをオンにしたまま家を出てきてしまった!」と落胆する必要はありません。そもそも30分以上オンにしたままだからといって、電気代が劇的に増えるわけではないためです。あまり厳密に考えず、目安としておくとよいでしょう。家を空ける時間が1時間くらいになる場合でも、家に帰ってきたときに快適な環境で過ごしたい場合は、オンにしておくことも一つの方法です。

電気代の節約には、カーテンやブラインド、よしず、すだれを使う対策も有効です。夏はカーテンやブラインドで直射日光を防ぐと、約5%の節電効果が期待できます。また冬は、窓に厚手のカーテンを掛けることで、家庭で使う1日の電力使用量の0.7%に相当する節電効果が期待できます。節電に取り組む場合はスイッチを切るだけにこだわらず、さまざまな方法を試すことをおすすめします。

電気代の節約は、スイッチのオン・オフだけにこだわらないことが成功のコツ

真夏のエアコンは、家を空ける時間が20分から30分くらいなら、オンにしたままのほうがお得となる場合が多いです。ただし、これは目安に過ぎません。家に帰ってきたときの快適さを考えると、家を空ける時間が30分以上の場合でもスイッチを切らない選択はありです。

あらかじめ半日や1日外出することがわかっている状態で、エアコンを動かしたままにすることは明らかに電気代のムダです。一方で家を空ける時間が数十分くらいなら、電気代に大差はありません。「電気代を1円でも安くしたい」という希望をお持ちの場合は、カーテンやよしず、すだれを使うなど、ほかの対策も含めて取り組むことをおすすめします。


参考:
エアコンの節電に関する実態調査を実施「エアコンの節電方法を誤解している人が約6割」(ダイキン工業)
エアコンの電気代「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」冷房で節電なのはどちら?(ダイキン工業)
mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?(ダイキン工業)
家電製品の上手な節電方法について(東芝ライフスタイル)
ご家庭の皆様 冬季の省エネに取り組みましょう(資源エネルギー庁)


筆者:稗田 恵一
複数のIT企業でシステム管理業務、顧客向けサポート業務に従事したのち、大手ショッピングセンターで設備管理業務に従事する。2017年よりWebライターとして独立。ITや設備の管理経験を活かし、IT・設備・住宅など、読者に対して技術的な分野をわかりやすく解説する記事を多数提供している。ITや設備管理、FPに関する資格も保有中。


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