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「賞味期限、5年前に切れていますね」9月1日、60戸マンションの倉庫に絶句…39歳女性が目撃した“思わぬ光景”

  • 2026.9.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。日頃から、家庭での防災対策を意識して暮らしている方は、どのくらいいるでしょうか。

共用部に防災備蓄のあるマンションだと、それだけで安心だと感じている方もいるかもしれません。今回は、管理組合の行事をきっかけに、自宅の備えを見直した方の事例を紹介します。

防災訓練で判明した期限切れの備蓄品

築15年で総戸数60戸のマンションの6階に住むAさん(39歳・会社員)は、夫と小学3年生の長男の3人家族です。去年の防災の日・9月1日に、Aさんは初めて管理組合の防災訓練に参加しました。

訓練は毎年行われているものの、内容は消火器の使い方と避難経路の確認が中心です。1階の防災倉庫は施錠されており、鍵は管理員室で保管されていました。

去年は倉庫の中身も確かめようという理事会の提案があり、訓練のあとに扉を開けることになります。段ボール箱から飲料水やアルファ化米(水やお湯で戻せるご飯)を取り出すと、印字された日付に目が行きました。

「賞味期限、5年前に切れていますね」

箱を手にして点検していた理事が言いました。倉庫の備蓄は、10年ほど前の理事会がまとめて購入した品物です。その後、入れ替えの時期や担当者が決まらないままになっていました。

理事会が費用を調べて、入れ替えを検討することになります。

60戸に配れば1世帯1本、自宅の備えは水3本だった

Aさんが気になったのは、期限だけではありません。倉庫にあった飲料水は、2Lのペットボトルが6本入った箱で10箱ほど。60戸に配れば、1世帯あたり1本という量です。

倉庫があるから大丈夫、とどこかで思っていたAさんが帰宅して自宅の備えを確かめると、2Lの水が3本とカップ麺が少しあるだけでした。東京都は「まずは、3日分を目標に、可能であれば1週間分くらいの備蓄」と呼びかけています。

人が1日に必要な水の量は3Lが目安で、家族3人の1週間分なら60Lを超えます。2Lのペットボトルにすると、30本以上です。一度に買いそろえるのは、置き場所の面でも負担になります。

Aさんは買い物のたびに水を1箱ずつ足し、レトルト食品やカップ麺も普段より多めに買うようにしました。水は玄関脇の収納とベッドの下、食料はクローゼットの下段と台所の耐震ラッチ付き吊り戸棚に分けて置いています。

3か月ほどかけてカセットコンロまでそろい、費用は合わせて約3万円でした。特別な保存食をそろえるのではなく、いつも食べているものを少し多めに買っておき、古い順に使い、使った分だけ補充する形です。

防災の日を家の備蓄の点検日にする

防災の日を家の備蓄の点検日に決めて、年に1回、賞味期限をまとめて確かめてみてください。都の「東京備蓄ナビ」では、家族の人数や年代に応じた備蓄の品目と量の試算が可能です。

マンションの防災倉庫に何があり、誰が入れ替えを担当しているかは、総会資料や掲示で確認できます。倉庫の中身と量を知っておくと、家庭で何をどれだけ備えるかの判断にも役立ちます。

参考:
災害への備え・・・日常備蓄、していますか?【とらぶるの芽(No.85)】(東京くらしWEB)
くみ置く際の留意事項(東京都水道局)
東京備蓄ナビ(東京都)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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