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子どもは親を選べない…“自分の親がよその親と違う”と気がつくのはいつ?「朝起きたら母親はいない」リアル【作者に聞く】

  • 2026.8.3
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

子どもは親を選べない。“自分の親がよその親と違う”と気がつくのはいつごろだろうか。朝起きたら、母親はいない――。保育園がいっしょの子の家に行って、朝ごはんを食べる。そんな「放置子」のような子ども時代を過ごしてきた漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんの「家族やめてもいいですか?」を紹介するとともに、本書に込めた想いを聞いた。

家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_05 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_05 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

朝起きたら“ひとり”の日常。異常な環境が「うちの当たり前」だった

子どものころ、魚田さんは母親を尊敬していた。しかし母親は、まだ保育園児だった子どもを置いていなくなることが多かった。朝起きたら母親がいない。ひとりで母の帰宅を待つなか、ある日、同じ保育園の子の家に行こうと思いついた。友達の家に行き「家に誰もいない!」と言うと、朝ごはんを食べさせてくれ、保育園まで連れて行ってくれた。

父親はあまり家におらず、母親はコットンさんを連れて特定の男性と定期的に会うこともあった。時期が過ぎるとまた別の男性へ。家族はひっそりと暮らしており、当時の記憶では、周囲の大人は「冷たい人と優しい人」と二極化していたという。純粋で疑うことを知らなかったコットンさんは、「これがうちの当たり前」だと思っていた。本作は、そんな著者の自伝漫画である。

「うちの親は毒親なのか?」自身の家族と向き合い書籍化へ

本作を描くきっかけは、もともとブログで描いていた「母の再婚相手がいろいろとアウトだった話」を担当編集者が見つけ、声をかけたことだった。同作は別の出版社で雑誌連載をしていたため書籍化が難しかったが、その後にブログで連載した「うちの家族ってもしかしてオカシイですか?」というタイトルの漫画に興味を持たれ、その話をメインに書籍化を目指すことになった。

いわゆる毒親に育てられた環境だが、コットンさん自身は「うちの親が毒親か?と言われると今でも『毒親なのかな…?』と微妙な気持ちになる」と吐露する。それでも「毒だ」と思わずとも、「少し母と距離を取ろう」と思えるようになったのは、結婚して自分の家族ができ、しばらくしてからだったという。

初の書籍制作であり、コマで割った漫画制作も初めてだったため、すべてにおいて「この描き方で正解かな?」と常に戸惑いがあったと振り返る。また、別雑誌で連載していた「母の再婚相手を殺したかった。性的虐待を受けた10年間の記録」(竹書房刊)との差別化も心がけた。自身の半生を描くため重なる部分はあるものの、それぞれのテーマは違うつもりで描いている。

過去を俯瞰することで得られた、自分と他者への「寛容さ」

自身の心と向き合う制作作業を通じて、コットンさんは「私ってけっこう酷い生活してたんだな」と気づくことができたと語る。ブログで描いている段階でも、継父との話はまだしも、家庭環境がそこまで酷いとは思っていなかったという。

「改めて気づけたのはよかったかと思います。冷静に自分のことを俯瞰して見ることができたおかげか、人に対しても少し寛容になれた気がします。以前の自分は、もっと自分にも他人にも厳しかったので――」

小学生のときに両親は離婚し、その後、母親は再婚。コットンさんは新しい父に性的虐待を受け男性不信となる。何度も家族をやめたいと思ったコットンさんの渾身の1冊である。

取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

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