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「足を載せるのは勘弁してくれ」座席に足を載せようとする乗客。だが、乗務員に相談した結果

  • 2026.8.4
「足を載せるのは勘弁してくれ」座席に足を載せようとする乗客。だが、乗務員に相談した結果

眠りにつこうとした機内で

友人との旅行を終えた帰り道、私たちは深夜に出発する便へ乗り込みました。

早朝に着く、長いフライトです。昼間はたっぷり歩き回って遊んだので、体はもうくたくたでした。

席に着いたら、あとはひたすら眠るだけ。

そう決めていた私は、シートベルトを締めると、目を閉じて眠りにつく準備をととのえました。

やがて機内の明かりがしぼられ、あたりは静かな闇に包まれます。

低いエンジンの音に身をあずけ、私はうとうとと眠りかけていました。

背もたれに伝わる衝撃

ところが、まどろみはじめたころ、背もたれにどんと鈍い衝撃が伝わってきました。

一度きりなら気のせいと流せますが、それは何度も繰り返されるのです。

後ろの人が、私の座席を蹴っているのだろうか。恐る恐る、私はすき間からそっと背後をうかがいました。

目にした光景に、思わず息をのみます。

後ろの席の人が、私の座席の背もたれの上へ、足を載せようとしていたのです。

伸びてきたその足が当たるたびに、背中へ衝撃が走っていたのでした。

(足を載せるのは勘弁してくれ)

足が伸ばせず窮屈なのは、私にもよく分かります。

それでも、前の席の上に足を載せるのは、さすがにあんまりです。文句のひとつも言いたくなりました。

けれど相手は目を閉じていて、こちらの気配に気づく様子もありません。

深夜の機内で、見知らぬ相手に直接注意するのは、どうにもためらわれました。

乗務員がそっと収めて

迷ったすえ、私は通路を通りかかった客室乗務員を、小さく手を上げて呼び止めました。

周りの眠りを妨げないよう、声をひそめて事情を伝えます。

「後ろの方の足が、私の座席に載っていて、少し困っているんです」

乗務員は静かにうなずくと、後ろの席へそっと歩み寄りました。

相手を起こさないよう気づかいながら、角を立てない口ぶりで、やわらかく声をかけたのです。

「恐れ入ります。お足を下ろしていただけますでしょうか」

その一言で、後ろの人はばつが悪そうに足を引っこめました。

乗務員は私にも小さく会釈をして、静かに通路の先へ戻っていきます。

直接ぶつからず、頼れる人にそっと頼る。それだけで、こんなにも角が立たずに収まるのだと知りました。

おかげで私は、着陸までぐっすりと眠ることができたのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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