1. トップ
  2. エピソード
  3. 「私と別れたいの?」と泣いた私が、彼のプレイリストを勘違いしていた話

「私と別れたいの?」と泣いた私が、彼のプレイリストを勘違いしていた話

  • 2026.8.2
ハウコレ

玄関先で泣いて聞いた私に、彼が返した最初の言葉は「違うよ。むしろ逆」でした。想像していたどの結末とも違う理由が、彼の口から語られました。

音楽アプリに残った彼の再生履歴は、別れを歌った曲ばかりが並んでいました。

フォロー中の彼が聴いていた曲

私と彼は同じ音楽アプリを使っていて、お互いのプロフィールから最近聴いている曲がわかります。付き合って2年、彼のプレイリストにはロックや洋楽が多く、明るい選曲が続いていました。ときどき私の好きなバラードが混ざっているのを見つけて、こっそりうれしくなっていたくらいです。それが2週間前から、失恋の名曲ばかりが並び始めたのです。

更新されていくリスト

更新のたびに、別れをテーマにした曲が増えていきました。私は仕事の合間にプロフィールを開いては、追加された曲名を確認していました。数日経ったころ、思い切って「最近、暗い曲ばっかり聴いてるよね」と送りました。返ってきたのは「そう?あんまり気にしてなかった」だけでした。返信の短さが、私の想像を押し広げました。ほかに好きな人ができたのかもしれない、私に話す前に1人で結論を出しているのかもしれない、と。

彼の部屋の玄関で

週末、私は連絡せずに彼の部屋を訪ねました。玄関を開けた彼は、洗い立てのタオルを肩にかけたままでした。私は靴も脱がずに「私と別れたいの?」と聞きました。玄関に立ったまま、涙が先にこぼれていました。彼はしばらく私の顔を見た後、私の手からバッグを受け取って、リビングへ促しました。

そして...

彼が最初に返したのは「違うよ。むしろ逆」でした。プレイリストに並べていた別れの曲は、私に向けたものではなく、彼自身の環境に向けたものでした。転職を決めていたこと、今の会社と1人暮らしに区切りをつけたかったこと。決まってから話すつもりだったから、私にはまだ言えていなかったのだと聞かされました。あの日以来、私たちは同じ曲を並べたプレイリストを共有しています。名前は「2人で始めるための曲」にしました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ