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実写化“成功”代表作「地上波で再放送して」「ネトフリでハマった」原作ファンも“絶賛”した、8年前の神ドラマ

  • 2026.8.23
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岡田将生(C)SANKEI

人気漫画が実写化される際、基本的に原作ファンは厳しい目を向けることが多い。その漫画を愛すればこそ、内容に手を加えてほしくないし、キャラクターのイメージに合わない俳優には演じてほしくないと思ってしまうのだろう。ただ、もちろん実写化の成功例も多々ある。2018年にNHK“ドラマ10”枠で放送された『昭和元禄落語心中』は、「原作へのリスペクトが溢れている」と絶賛された、成功例の代表格。本作は、現在Netflixで全10話が配信されているが、「一気見してしまった」「原作から抜け出してきたようで鳥肌が立った」「ネトフリでハマった」などの感想が上がっている。

※以下、本文には放送内容が含まれます。

岡田将生主演ドラマ『昭和元禄落語心中』

原作は雲田はるこによる同名人気漫画で、アニメ化作品も高い評価を得た『昭和元禄落語心中』。実写化の情報が出た時、原作ファンからは不安視されたが、その不安を大きく覆し、結果的に“大傑作”と呼ばれるドラマとなった。「漫画やアニメの世界観や、妖艶な雰囲気を壊すことなく実写化してくれた神ドラマ!」というコメントも印象的だ。

昭和10年代に落語の世界に入門し、一緒に切磋琢磨しながら修行してきた八雲(岡田将生)と助六(山崎育三郎)。2人は固い友情で結ばれるが、八雲にとって助六は落語の天才で、助六に嫉妬しながら、追いつきたいともがく八雲。
芸者のみよ吉(大政絢)をめぐり、複雑な関係になる八雲と助六。やがて、助六はみよ吉と一緒に姿を消し、2人は謎に満ちた事故死を遂げてしまう。残された八雲は、ある“秘密”を抱えたまま、助六とみよ吉の遺児・小夏(成海璃子)を引き取って育てることに。

昭和50年代。名人落語家となった八雲は、刑務所を出所したばかりの与太郎(竜星涼)に弟子入りを請われる。八雲のもとで、住み込みで修行を始めた与太郎は、八雲と養女・小夏との間の確執に気づく。父・助六の落語が忘れられない小夏は、与太郎(竜星涼)と共に、八雲が隠し続ける“秘密”に迫っていくが……。

人間ドラマとミステリーの要素が魅力

ドラマ版『昭和元禄落語心中』は、助六とみよ吉の死の真相が明かされていく、ミステリー要素も魅力だ。そこには、愛憎渦巻く人間模様が描かれる。みよ吉は八雲を強く愛するが、八雲は真打ちを目指して落語に専念しなければならない。紆余曲折を経て、助六とみよ吉が結ばれ、八雲の前から消えてしまう。八雲は助六と強い絆で結ばれながらも、落語においては助六に嫉妬心を募らせる。3人の関係は、落語を中心にしながら絡み合い、こじれていく。両親の死の原因は八雲にあると思っている小夏だが、八雲は自分を育ててくれた父親のような存在なので、愛と憎しみが入り混じった感情を抱いている。人間ドラマとミステリー、両方において見どころが満載だ。

そして何よりも、本作の重要な要素は、もちろん落語。『死神』『芝浜』『品川心中』などの落語演目の内容が、登場人物の人生とリンクしながら語られていく。岡田、山崎、竜星による落語のシーンは圧巻だ。普段から寄席に通う落語ファンからも「表現が見事」「引き込まれる」といった声が上がっている。

“愛されキャラ”を快演した竜星涼

NHKの地上波で「再放送してほしい」という声も後を絶たない『昭和元禄落語心中』。実写ドラマとして、キャストの名演技が絶賛されているが、特に主演の岡田による八雲の再現ぶりは素晴らしい。SNSにも「若かりし日の姿から、晩年までの演じ分けが凄すぎる」というコメントが見られた。助六を演じた山崎もハマり役で、「天才肌の助六そのものだと思う」といった感想も。第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞では、岡田が主演男優賞、山崎が助演男優賞に輝いた。山崎はその後、ミュージカル版でも助六に扮して話題を呼んだ。

筆者のお気に入りキャラクターは、竜星が演じる与太郎だ。八雲、助六、みよ吉、そして小夏の“泥沼関係”の中、与太郎はカラッとした“愛されキャラ”で、周囲を明るく照らす。そんな与太郎を竜星が快演しており、大いに惹きつけられた。2013年、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』で、主人公・キョウリュウレッドを演じた竜星。彼は、現在再放送中のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』や、さらに『ちむどんどん』と、2本の朝ドラ出演で全国的に知られる俳優となった。大河ドラマ『光る君へ』や、日曜劇場『VIVANT』などでも強い印象を残している竜星だが、『昭和元禄落語心中』は出世作の1本と言えるだろう。

必見の“神ドラマ”

主演の岡田は、どの作品でも卓越した演技で観る者を唸らせている俳優だが、『昭和元禄落語心中』は“生涯の1本”になり得る名演の作品ではないだろうか。山崎とのケミストリーも格別で、大政や成海との絡みも魅力的だ。現在、主演でも助演でも大活躍している岡田の、8年前の代表作『昭和元禄落語心中』は、必見の“神ドラマ”として強くお勧めしたい。


※落語界において途中で変わる、岡田将生と山崎育三郎の役名を“八雲”と“助六”に統一して表記しています。

出典:NHKアーカイブス/『昭和元禄落語心中』
出典:ドラマ10『昭和元禄落語心中』/Netflix

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X:@KumikoShimizuWP

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