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通常ドラマには見られない、あえての“仕掛け”「意外と難しい」「つい見ちゃう」隠れたお楽しみ要素も話題に【木曜ドラマ】

  • 2026.8.27
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趣里 (C)SANKEI

テレビ朝日木曜ドラマ『大空港~GATE24~』が、空港を舞台にした痛快エンターテインメントとして注目を集めている。しかし話題になっているのは本編だけではない。番組の提供クレジットとともに毎回出題されるミニクイズが、SNS上で「意外と難しい」「つい見ちゃう」と密かな人気を集めているのだ。この隠れたお楽しみ要素の中身を紹介する。

※以下本文には放送内容が含まれます。

本編の合間に仕込まれた、もう一つのお楽しみ

『大空港~GATE24~』は、税関職員・森万智(趣里)ら各省庁からの寄せ集めチーム・GATE24が、密輸や国際テロといった難事件を未然に防ぐため奔走する物語だ。

本編のシリアスかつスリリングな展開に注目が集まる一方で、番組前半・後半の合間に挟まれる提供クレジットの背景画面では、空港や水際対策にまつわる豆知識クイズが毎回出題されている。

通常のドラマであれば、提供クレジットはスポンサー名が静かに表示されるだけの時間だ。しかし本作では、その空きスペースを使って、本編の内容と関連する問題が出されるという凝った演出が施されている。パッと見では分からないが、答えを知ると納得できる、知的好奇心をくすぐる絶妙な難易度に設定されているのも特徴だ。

難事件が展開する本編の合間に、あえて肩の力が抜けるクイズコーナーを挟むことで、視聴体験全体に心地よいメリハリが生まれている。

実際に出題されたクイズの数々

これまでに出題されたクイズは、いずれも知っていそうで知らない絶妙なラインを突いている。

たとえば、機内に持ち込みができないものを問うクイズでは、「機内食の生ハム」が正解となり、SNS上でも驚きの声が。肉製品などは動物検疫の規定により、個人での持ち込みに厳しい制限があるためだ。機内で提供される食事の一部だからと油断していると、思わぬ落とし穴になる。

日本のパスポートの色の数に関する問題も話題を呼んだ。一般的には赤と紺のイメージが強いが、正解は5色。10年有効の一般旅券は赤色、5年有効の一般旅券は紺色。それに加えて、国会議員や公務員が公務で渡航する際に使う緑色の「公用旅券」、外交官や閣僚、皇族が使用する濃い茶色の「外交旅券」、海外でパスポートを紛失した際などに発行されるダークブルーの「緊急旅券」まで存在する。役割に応じてここまで細かく色分けされているとは、多くの視聴者にとって初耳だったのではないだろうか。

さらに、空港で乗客の手荷物から果物や肉製品などの禁止品を見つけ出す探知犬(動植物検疫探知犬)として、主にどの犬種が活躍しているかを問うクイズでは、正解は「ビーグル」だった。小型で愛らしい見た目をしているため、空港の到着ロビーで乗客に威圧感や恐怖心を与えずに活動できるという理由から、日本の検疫探知犬のほとんどにビーグルが採用されているという。

パスポートの色や探知犬の犬種など、身近でありながら普段は意識しない空港のディテールを扱うことで、ドラマの舞台設定そのものへの解像度や愛着を高める効果も生まれている。

なぜこの仕掛けが話題になるのか

クイズの答え合わせという小さな体験は、ドラマ本編とは違った種類の満足感を視聴者に与えてくれる。ハラハラする事件の展開を追いかけたあとに、ふと肩の力を抜いてクイズに挑戦し、なるほどと納得する。このシリアスと息抜きの緩急のバランスこそが、番組全体の見やすさを支えているのではないだろうか。

提供クレジットという、本来は誰も気に留めないはずの時間帯を、あえてコンテンツ化してしまうというアイデアそのものも魅力的だ。空港や税関にまつわる豆知識という題材は、ドラマの世界観を補強しながら、視聴者の知的好奇心も同時に満たしてくれる、一石二鳥の仕掛けだと言えるだろう。

事件の合間、ふと画面の隅に目をやると出てくる小さなクイズ。答えを知るたびに、そうだったのか! と唸らされるこの仕掛けは、いつの間にか本編と同じくらい見逃せない時間になっている。


出典:木曜ドラマ『大空港~GATE24~』テレビ朝日公式サイトより

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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