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「50万は返さない、もらったお金だ」勝手に主張をすり替えた叔母。変わらない暮らしぶりに私が抱えた本音

  • 2026.7.30

はっきり言い切られた日

親族が集まったある日のことです。

和やかに始まった席でしたが、話の流れで、以前叔母に用立てた50万円のことが話題にのぼりました。

いとこの入学金として、親族みんなで工面したお金です。

「そろそろ、あのお金のことなんだけど」

年上の親族が、言いにくそうに切り出したのがきっかけでした。私は内心、これで少しは話が前に進むかもしれないと、淡い期待を抱いていました。ところが叔母は、表情も変えずに言い切ったのです。

「50万は返さない、もらったお金だ」

借りたお金のはずが、叔母の中では、いつの間にか贈られたお金になっていました。

反論のすきも与えない口ぶりに、その場の誰もが黙ってしまいます。せっかくの集まりの空気が、一瞬で重くなりました。

飲み込んだ本音

本当は、言いたいことが山ほどありました。

あの50万円を渡したとき、叔母は必ず返すと確かに口にしていたのです。

私はその場に居合わせて、その言葉をこの耳で聞いています。

(もらったお金なんかじゃない。あなたは返すって言った)

喉のところまで出かかった言葉を、私は結局、飲み込みました。ここで言い争えば、親族の関係にひびが入ります。それがこわくて、私は口をつぐんだのです。

叔母を、どうしようもない悪人だと思いたいわけではありません。ただ、この人はお金との距離感がどこかでずれてしまったのだと、そう考えるほうが、まだ気持ちが楽でした。

変わらない暮らしを見ながら

やりきれないのは、叔母の暮らしぶりです。

営んでいた事業は、ここ数年でうまくいかなくなったと聞いていました。ふつうなら、少しは生活を切り詰めそうなものです。

それなのに、叔母の金遣いは以前と少しも変わりません。会うたびに新しい持ち物が増え、旅行の話も絶えません。そのたびに私は、あの50万円を思い出してしまうのです。

「あの人のなかでは、もう終わった話なのよ」

帰り道、一緒にいた親族がぽつりと言いました。たぶん、その通りなのでしょう。

「よく平気でいられるよね」

そんな言葉が、心の中だけでぐるぐると回ります。

返してほしいという私の本音は、この先も叔母には届かないのだと思います。正しさを抱えたまま、それを渡す相手がいない。この宙ぶらりんな気持ちを、私はいまも持て余しています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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