1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今年は俺が予約する」と夫→当日、助手席のカーナビが示していたのは義母宅の住所だった

「今年は俺が予約する」と夫→当日、助手席のカーナビが示していたのは義母宅の住所だった

  • 2026.7.31
ハウコレ

家計アプリを広げて履歴を並べていた頃、翌年の記念日をどこで、誰と過ごすかを、私はもう決めていました。夫の予約に頼るのは、その日で最後にしました。

助手席のカーナビの目的地に、義母の家の住所が入っていました。

「今年は俺が予約する」と言われて

結婚10年目の記念日を、2週間前から楽しみにしていました。夫が食卓で「今年は俺が予約する」と言ってくれた時、久しぶりに料理の手を止めて笑ってしまいました。前日には仕立て直したブラウスにアイロンをかけ、行き先を想像しながら畳んで置きました。夫は隣で紙袋を包んでいました。私に見せる素振りはありませんでしたが、記念日のサプライズだと信じて、中身は尋ねずにおきました。

車内で告げられた行き先

当日、助手席に乗り込んだ私に、夫は正面を向いたまま「記念日は毎年やってるだろ、母さんの傘寿は一度きりだ」と口にしました。私はブラウスの襟元を見下ろしました。そして義母宅までの道のり、私は窓の外を見ていました。

傘寿の会は演じ切りました。祝いの言葉も、写真も、笑顔も。夫が包んだ紙袋は、義母の膝の上で開けられていました。帰り道、夫はハンドルを握ったまま「気を遣わせて悪かった」と口を開きました。私は「大丈夫」とだけ返しました。

帰宅後の食卓で開いたアプリ

家に着いて、私はテーブルに家計アプリを広げました。義実家への帰省費、母の日、父の日、義母の誕生日、法事の香典。過去10年分の支出履歴を、支払い口座の欄と並べて夫の前に置きました。全て、私の給料も入る共有口座からでした。

「じゃあ、義実家関連の費用は全部あなたの口座から」。夫は履歴と私の顔を交互に見て黙りました。「そんな…毎年出してくれてたじゃないか」と夫の声が続きました。私は「うん、出してた」「私の給料は、私の記念日のために使うから」と言い、席を立ちました。

そして...

翌週、私は共有口座から自分の給料分を個人口座に移しました。翌年の記念日、自分へのご褒美で1人でディナーへ出かけました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ