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「いてもいなくても同じ」と妻に言われた俺が、日曜だけの逢瀬で埋めようとしたもの

  • 2026.7.31
ハウコレ

妻からの1通で家に呼び戻された俺が見たのは、テーブルに並んだ俺と彼女のやりとりの記録でした。妻から返ってきたのは、想像していた怒声ではありませんでした。

娘のベビーベッドから、俺が渡したぬいぐるみだけを、妻はいつのまにか片づけていました。

家の中で名前を呼ばれなくなった俺

娘が生まれてから、我が家の空気は完全に変わりました。妻は育児で疲れきり、俺が話しかけても目を合わせる余裕はなく、俺の帰宅を待たずに寝てしまう日が続きました。ある会話で「明日も帰り遅くなる」と俺が伝えると、妻は「いてもいなくても同じ」と返しました。

俺は反論もせず飲み込みましたが、その一言だけが心に残り、その週のうちに俺はマッチングアプリを入れていました。

日曜日だけの、もう1つの居場所

アプリで出会った彼女は、俺より若く、笑顔がきれいな人でした。最初は連絡先だけを交換してすぐ切るつもりでした。それでもいざ会うと、結婚指輪を外すのが習慣になりました。

会えるのは毎週日曜日だけ、平日のやりとりも短めに。「仕事が忙しい」という言い訳は、家の中では妻の顔を見ないための言葉に、外では彼女に嘘をつくための言葉になっていきました。彼女が笑うと、家では消えかけていた自分の輪郭が、少しだけ戻ってきた気がしました。

妻がテーブルに並べた、スクリーンショット

3か月が過ぎたころ、彼女は俺と会うのをやめました。同じ時期、妻から短い連絡が届きました。

「話がある。早く帰ってきて」

家に着くと、テーブルの上には俺と彼女のメッセージのスクリーンショットが並んでいました。妻は俺を責めるかわりに、ただ「どうするか、自分で決めて」と俺の目を見て言いました。俺は「本当にごめん。生まれたばかりの子どもとは離れたくないんだ」と、この3か月ずっと妻に言えずにいた言葉を、頭を下げながら繰り返していました。

そして...

娘のためだと自分に言い聞かせて、俺は家に残ることを選びました。妻もそれを受け入れたかたちですが、あれ以来、俺の名前を呼ぶ声は家から消えました。夕食も別、寝室も別、休日の予定も別。玄関を出るとき、俺は自分の靴を自分で並べます。娘が「パパ」と呼んでくれる声だけを頼りに、俺は今日も家を出ています。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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