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「間違いを認めろ!寝るのは後だ」些細な喧嘩で1時間説教した夫。だが、5歳の息子の涙で言葉を失った

  • 2026.7.28

些細な喧嘩が長引く夜

結婚して長いが、夫の悪い癖は、ちっとも直らなかった。

ほんの小さな喧嘩でも、いったん火がつくと、延々と説教が続くのだ。

その日も、始まりは本当に些細なことだった。

夕飯の片づけの順番。ただそれだけのことで、夫の機嫌はみるみる悪くなっていった。

「君は、いつもそうやって自分を正当化する」

話題は、次から次へと横道にそれていく。過去の出来事まで引っぱり出しては、私の非をあげつらう。

もとはといえば、勝手に機嫌を損ねたのは夫なのに、話が進むうちに、なぜか私が加害者にされていた。

私は、ため息を押し殺すのに必死だった。

「疲れたでしょう。今日はもう、この辺にしない?」

やんわりそう促しても、夫は聞く耳を持たない。それどころか、声を一段と強めて言った。

「間違いを認めろ!寝るのは後だ」

1時間続いた言い分

気づけば、説教が始まってから1時間が経っていた。同じ主張を、言い回しだけ変えて、夫は繰り返し続ける。

「俺は理不尽なことを言ってるか?言ってないだろう」

「言ってない。だから、もう休みましょう」

「その返事が、投げやりなんだよ」

「投げやりにもなるよ。もう何時だと思ってるの」

「時間の問題じゃない。中身の問題だ」

何を答えても、揚げ足を取られて話が戻る。まるで出口のない迷路だった。壁の時計の針が進む音だけが、やけに大きく聞こえていた。

5歳の息子の涙

そのときだ。寝ていたはずの5歳の息子が、寝室のドアから顔を出した。

パジャマ姿で、頬にはもう、大粒の涙が伝っている。

息子は、ぐずるような声で、夫にこう訴えた。

「パパのおおきいこえ、こわい」

饒舌だった夫が、はっと息をのんだ。自分の声が、幼い我が子をここまで怯えさせていた。その事実に、ようやく気づいたようだった。

「…ごめん。パパ、大きい声、出しすぎたな」

しゃがんで息子を抱き寄せる夫は、もう、さっきまでの勢いを完全に失っていた。あれほど並べ立てていた正論は、どこかへ消えてしまったらしい。

「パパも、ちゃんとわかったって。ね、一緒に寝よう」

私がそう言うと、夫は小さくうなずくだけで、もう何も言い返さなかった。さっきまで理路整然と正しさを説いていた口は、すっかり動かなくなっている。

子どもの涙ひとつで、彼はようやく言葉を失ったのだ。その夜以来、深夜まで続いていた長い説教は、二度と現れなくなった。あんなに欲しがっていた勝ちよりも、大切なものに気づいたのかもしれない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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