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「機械式駐車場」下段を契約する42歳夫、約11万円で購入したルーフボックスに後悔したワケ

  • 2026.8.15
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。車で旅行やレジャーに出かける際、荷物が積みきれずに困った経験はありませんか。

今回は、キャンプの道具を積むための大きな買い物が、マンション暮らしならではの悩みにつながった事例を紹介します。

高さ制限1,550mmと「使うときだけ付ける」段取り

築12年のマンションに住むHさん(42歳・会社員)は、妻と小学生の子ども2人の4人家族です。車は、台座ごと上下に動く機械式駐車場の下段に停めています。

去年から、家族でキャンプを始めました。回を重ねるごとに道具が増え、車内には積みきれなくなってきます。そこで目をつけたのが、車の屋根に取り付ける大型の収納箱「ルーフボックス」でした。

本体価格は約11万円で、車に取り付けるベースキャリアは別売のため、費用はさらに上乗せになります。Hさんの車はキャリアを含めて全高約1,540mmで、駐車場の制限である1,550mmに収まっていました。

しかし高さ340mmの箱を載せると約1,880mmになり、ハイルーフ対応区画にも空きがなかったため、付けたままでは入庫できません。購入前に販売店で機械式駐車場であることを伝えると、店の担当者から説明を受けました。

「皆さん、使うときだけ付けていますよ。取り外しは簡単です」

説明を聞いたHさんは、使うときだけ取り付けるつもりで購入を決めます。外した箱は、ベランダの隅にでも立てかけておけばいいと考えていました。

ベランダに置くつもりだった長さ2mの箱

実際に、大人2人なら数分で箱を外せました。Hさんは段取りどおり、外した箱をベランダへ運び込みます。ところが、長さ約2m、幅約84cmの箱を置けそうな場所は、隣戸との境の板の前しかありませんでした。

板には「非常時はここを破って隣へ避難できます」と書かれ、物を置かないよう注意書きが添えられています。床の避難ハッチにも、同じ注意書きがありました。

気になって使用細則を確かめると、ベランダは避難経路にあたり、境の板や避難ハッチの周りには物を置けない定めがあります。箱は、どちらも避けて置ける大きさではなかったのです。

玄関にも室内の廊下にも収まりません。戸建てなら庭や物置に立てかけられる荷物でも、マンションの住戸の中には置き場所を作りにくいものがあります。

結局、箱は車で40分の実家の物置に預けることにしました。キャンプのたびに実家へ寄って箱を積み、帰りにはまた預けてから自宅へ戻ります。Hさんは、こう振り返ります。

「箱を外す手間より、置き場所と往復のほうが負担でした」

脱着を繰り返すうちに車のルーフには擦り傷がつき、補修に約10,000円の出費が加わりました。

全高だけでなく「外したあと」も考える

機械式駐車場を使っている場合は、キャリアとルーフボックスを含めた全高が、入庫できる高さに収まるかを先に確かめましょう。置き場所は「ベランダに立てかければいい」といったあてだけで決めず、そこに置けるかまで確かめてください。

ベランダをあてにするなら、使用細則の定めに加えて、境の板と避難ハッチの位置を見ておきましょう。室内にしまう場合に見落としやすいのは、玄関から置き場所までの通り道です。

長さ2mの箱は、廊下の曲がり角を通れない場合があります。どうしても置き場所を作れないなら、使わないときに折りたためる布製のルーフバッグを選ぶ方法もあります。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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