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お盆帰省で“残高30万円の通帳”を発見→「放置すると国のものになる」慌てて銀行に行くが…50代女性を待っていた“予想外の事実”

  • 2026.8.10
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、お盆の帰省中に自分名義の古い通帳を見つけた50代女性のAさんの体験談です。残高は30万円、最後の入出金は12年前。「10年放置したお金は国のものになる」と聞いたことがあり、慌てて銀行へ向かいました。

休眠預金の仕組みを、Aさんの経験からご紹介します。

お盆の帰省で出てきた、30万円の通帳

お盆に実家へ帰省したAさんは、母親の頼みで古い引き出しを片づけていました。

その奥から出てきたのが、自分名義の預金通帳でした。

就職したころに給与の振込用に作った口座で、残高は30万円。最後の入出金は12年前で止まっていました。

Aさんは50代。転職を機に別の銀行へ給与の振込先を変え、この口座のことはすっかり忘れていました。「10年放っておいたお金は国のものになる、と聞いたことがある」。Aさんは翌日、銀行の窓口へ向かいました。

「休眠預金」になっても、お金はなくならない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

窓口で説明を受けて、Aさんは胸をなでおろしました。

2009年1月1日以降の最後の取引から10年以上、入出金などの取引(異動)がない預金は「休眠預金」として扱われ、預金保険機構へ移されます。

集まったお金は、子どもや若者の支援などの民間公益活動に活用される仕組みです。ただし、休眠預金に移されたあとでもお金が消えてしまうわけではありません。取引のあった金融機関で手続きをすれば、いつでも引き出すことができます(元本に利息を乗せて払い戻されます)。

なお、何をもって「取引(異動)」とみなすかは金融機関によって異なります。入出金だけでなく「通帳記帳」や「残高照会」などを取引に含める銀行もありますが、確実に休眠化を防ぐには「入出金」を行っておくのが安心です。

通知が届かないまま休眠扱いになることがある

休眠預金になる前には、金融機関から登録住所宛に通知(郵送や電子メール等)が届く仕組みになっています(通知が届いた場合は休眠預金にはなりません)。

ただし、通知が送られるのは原則として「残高が1万円以上」の口座に限られます。さらに、引っ越して住所変更を届け出ていないと通知が届かず、宛先不明で戻ってしまうため、そのまま休眠扱いになることがあります。

Aさんの口座も、この10年で二度引っ越しており、銀行には旧住所のままでした。「通知が来ていないから大丈夫」とは限らないのです。

放置口座の手続きで注意したいこと

使っていない口座の手続きをする際、いくつか注意点があります。

まず、Aさんのように引っ越しをして銀行の登録住所と現在の住所が異なる場合、運転免許証などの本人確認書類に加えて「旧住所からのつながりが確認できる書類(住民票の除票や戸籍の附票など)」の提示を求められることがあります。金融機関や取引状況(通帳・届出印の有無など)によって必要書類が異なるため、窓口へ行く前にあらかじめ問い合わせておくとスムーズです。

また、近年では長期間使われていない口座に対して「未利用口座管理手数料」を導入する金融機関が増えています。主に「近年あたらしく開設された口座」が対象で、過去に作った口座には適用されないケースが多いですが、残高が少ない放置口座がある方は念のため確認してみましょう。

使っていない口座を、この機会に棚卸しする

お盆やお正月の帰省は、家族の書類や自分の口座を見直すよい機会です。

使っていない口座が見つかったら、払い戻して解約するか、これから使う口座にまとめてしまいましょう。口座の数が減れば、管理する手間も減ります。

引っ越したときは、役所や勤務先だけでなく、銀行にも住所変更を届け出ておいてください。連絡が取れる状態にしておくことが、大切なお金を見失わない一番の方法です。


執筆・監修:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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