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「多分何かの間違いだ」実家に届いてた謎の請求書。だが、父から聞いた事実に思わず絶句

  • 2026.7.29

「間違いだ」と言って動かなかった父

実家に寄ると、居間のテーブルに開封済みの封筒がいくつか積まれていました。

赤い字で督促と印字された紙も混じっています。

「これ、払ってないの」

「多分何かの間違いだ」

父はそう言って、また新聞に目を戻しました。

作った覚えのないカードの請求だから、放っておけばそのうち消えると思っていたようです。

けれど紙は消えません。

同じ差出人から封筒が2通、日を置いて届いていました。最初の一通で払っていれば、それだけで片づいたはずの小さな金額です。

父は封筒の意味そのものが呑み込めないまま、ただ机の端へ寄せていたのだと思います。

読み返すほど、責める気持ちより不安のほうが先に立ちました。

量販店で勧められた一枚だった

問い詰めても、父の話はなかなか噛み合いませんでした。

「いつ、このカードを作ったの」

「買い物のときに、書けばいいと言われてな」

量販店のレジで勧められて、その場で申し込んだらしいと分かったのは、しばらく経ってからでした。

これまで一度もカードを持たなかった父です。

歳をとって、細かい書類のやりとりが少しずつ分かりにくくなっていたのだと思います。責める気にはなれませんでした。

問題は、支払いの引き落とし口座がどこにも紐づいていないことでした。

だから毎月の請求が宙に浮いたまま、紙だけが家に届き続けていたのです。

口座さえ結びついていれば、勝手に引き落とされて誰も気づかなかった支払いでした。

仕組みのたった一か所が抜けていただけで、几帳面だったはずの父が、まるで滞納者のように扱われていたのです。

代わりに書いた一枚の書類

私はその場でカード会社に電話をかけました。

「息子です。父に代わって、支払いの手続きをさせてください」

案内どおりに口座振替の依頼書を取り寄せ、父の通帳と印鑑を借りて、欄を一つずつ埋めていきました。

金額を確かめ、期日を確かめ、封をして投函する。淡々とした作業の連続です。

「これで、もう届かなくなるのか」

「うん。あとは口座から引かれるだけだよ」

数日後、口座振替が始まったという通知が届きました。

滞っていた分も、幸い延滞金はかからずに済んでいます。

ぎりぎり、間に合ったようでした。父はほっとした顔で通知をしばらく眺めていて、私も同じ気持ちで、その横顔を見ていました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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