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大学の同期に「明日空いてる?」と送るのを、俺がやめた日

  • 2026.7.29
ハウコレ

「明日空いてる?

」と重ねて送った俺のメッセージは、家庭を持った同期にとっては近すぎる距離感だったのだろうと、あとで気づいたのです。送信ボタンをタップしたメッセージに、既読のマークはいつまでもつきませんでした。

既読を待った駅前

居酒屋を出た駅前で、俺はSNSで半年前につながり直した大学の同期にメッセージを送ることにしました。二次会に行く気にもならず、学生時代のノリのまま、「今なにしてる?」の一言だけ打ちました。あの頃なら、これで場所と時間を決めて集まっていたはずです。同期が結婚したことは近況を送り合う中で聞いていました。それでも、家庭のある人にどう連絡すればいいのか、俺には見えていなかったのです。送信ボタンをタップして、俺は既読のマークがつくのを待ちました。

気軽なつもりが浮いた瞬間

翌日、返事は来ないままで、俺は「明日空いてる?」と追い打ちのように送りました。学生時代の癖で、用件を先にきっちり書いてしまうほうが、むしろ相手には窮屈だろうと思っていたのです。その日のうちに駅前で会えるかもしれないと軽く思って、「駅前来れる?」の3通目も送信しました。既読のマークはいつまでたっても、画面につきません。俺の当たり前だった連絡の距離感が、この人には合っていないのだと、気づきかけた瞬間でした。

画面に残った3通目

それから何日経っても、既読のマークは俺の画面に現れませんでした。ブロック機能で遮られた気配はなく、こちらの通知が届いていないわけでもないようです。同期が家庭を持ってからの暮らしを、俺はどれくらい知っているのだろうと考えました。子どもがいるという近況の一言を、俺は流し読みしたきり、その中身を想像したことがありませんでした。学生時代のノリで送っていた俺の連絡は、あの人のリビングでは、違う顔をして届いていたのだと思います。

そして...

そして、俺は「駅前来れる?」の続きに書こうとしていた文面を、下書きのまま消しました。学生時代の俺のままで送ったあの一言は、家庭を持った同期にとって、たぶん近すぎたのでしょう。もう1度連絡するとしても、次はきちんと用件を書いて、返事の要らない話題を選ぶつもりでいます。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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