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夏休みに子どもがダラダラ…実は「細かすぎる計画」が逆効果?生活リズムの上手な立て直し方とは

  • 2026.7.25
子どもの夏休みの計画倒れをリセットするには?(画像はイメージ)
子どもの夏休みの計画倒れをリセットするには?(画像はイメージ)

長いようで短い夏休み。子どもに宿題や生活リズムのスケジュールを守らせようと、毎年苦心している人は多いのではないでしょうか。しっかり計画を立てたものの、子どもが時間になっても宿題をしなかったり、寝なかったりするケースは珍しくありません。

夏休みのスケジュールが守れない要因や、ダラダラを防ぐ生活リズムの立て直し方、ペナルティーの設定方法などについて、探究型学習に特化した民間学童保育「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長で、教育アドバイザーの鶴原頌太郎さんに聞きました。

細かくスケジュールを立てるとストレスに

Q.子どもの夏休みのスケジュールを細かく決めても守られないのはなぜなのでしょうか。子どもがストレスを感じずに、自発的に動くようになる計画の立て方を教えてください。

鶴原さん「まず、『スケジュールを細かく決める』という計画の立て方が、お子さんにとって予定通りに動きづらくなっている要因かもしれません。一見すると、綿密に計画を立てた方が予定通りに動きやすいのではと思われるかもしれませんが、あまりに時間を細かく刻むように計画を立てると、予定外のことが発生した時にストレスを感じやすくなってしまいます。

例えば、自分が原因で計画通りに動けなかったらまだ納得できると思いますが、『時間通りにごはんを食べられなかった』『分からないところを聞きたいのに、みんな忙しそう』など、自分でどうにもならないことによって予定通りにいかないことが続くと、モチベーションを損ねてしまう上に、常に時間に追われているような感覚にもなりやすく、スケジュール通りに動くことに苦痛を感じてしまいます。

一日の大まかなスケジュールを立てることは重要なのですが、あまり細かく決め過ぎずに、『寝る時間・起きる時間』と『勉強する時間』『ゲームなどの自由時間』を決めるだけでも、メリハリのついた生活リズムが作りやすくなりますし、お子さんにとっても目標が簡潔で実行しやすいと思います。

また、お子さんが低学年ぐらいのうちは、保護者の方が計画を立ててしまいがちですが、お子さんの主体性を養うためにも、『一緒に計画を立てる』というのはとても重要だと思います。自分が立てた計画をこなせるようになると、『予定通りにできた!』という自己肯定感や達成感を味わいやすくなります。達成できた経験を少しずつ増やしていくことで、予定通りに行動する習慣が定着し、自発的に行動する力を育めるようになるでしょう」

計画を立て直すには?

Q.夏休みの最初につい甘やかしてしまい、「最初の数日で完全にだらけてしまった」という場合、途中からでも生活を引き締め直せるリセット方法はありますか。

鶴原さん「長期休みになると、学校に行かなくてもよいという気持ちから、ダラダラと過ごしていると生活リズムも乱れてしまいがちです。もし、最初の数日ですでに夜更かしをしていて生活リズムが乱れているようであれば、まずは起きる時間と寝る時間の固定を目指しましょう。

よくある生活リズムの乱れ方として、寝る時間が遅くなってしまったので、起きる時間もそれに合わせてズレてしまい、さらに次の日の就寝時間が遅くなり、ということが続いてしまうケースがあります。これを防ぐためには、夜更かししてなかなか起きてこないなあと思っても、同じ時間に起きてもらうことが重要です。起きる時間が固定化されると生活リズムが安定するので、自然と夜に眠気を感じやすくなりスムーズな入眠につながります。

また、夜の過ごし方として気を配りたいのが、入浴の時間です。人間は眠るときに体の奥深くの体温を少しずつ下げて安静にするという働きがあります。眠る直前に入浴や食事をしてしまうと、深部体温が上昇してしまいスムーズな入眠ができなくなるため、入浴から数時間後に眠れるような生活リズムにできるとよいでしょう」

約束を守らなかったときのペナルティーは必要?

Q.「YouTubeやゲームは1日1時間」という約束を子ども自身に守らせるために、ルールを決める段階で親が仕込んでおくべき「納得感のあるペナルティーの作り方」とは何でしょうか。

鶴原さん「お子さんにとって納得してもらいやすいペナルティーやルール作りを心掛けるときは、家族全員で決める、もしくは家族全員がルールを把握していることが大切です。家族の中で一人一人『怒る、怒らない』の対応が異なると、お子さんは怒られたときに不公平さを感じてしまい、約束を守ろうという気持ちが薄れてしまいます。

さらに、気分で対応を変えるというのもお子さんが混乱しやすくなるので、家族全員がいつでも同じ対応をできるようにすることが望ましいです。

また、ペナルティーの内容として『スマホを取り上げる』『ゲームをさせないようにする』といった内容が一般的かと思いますが、ペナルティーを受ける時間が長すぎても逆効果になる場合があります。

例えば、1回のペナルティーで『夏休みの間ずっとゲームは禁止!』としてしまうと、勉強や家事など『やってもらいたいこと』に対するモチベーションも下がってしまう可能性があるためです。ペナルティーを受けた当日だけゲーム禁止というルールにすると、『明日はルールを守ったらゲームができる』という明確な目標ができるため、自然とルールを守ろうという行動をとりやすくなるんです。

そして、『ルールを守る』というと、どうしてもペナルティーや罰の方に目が行きがちですが、『守れたときに褒める』というルーティンを作ることも重要です。『ルールを守れた』上に『褒めてもらえた』と感じると、達成感や自己肯定感を養うきっかけになります。このようなポジティブな感情を得るためにやるべきことをやろうという原動力になり、継続する習慣が身に付きやすくなるでしょう」

* * *

緻密すぎるスケジューリングは、かえって子どもの自主性を損なうこともあり得るため、大まかに生活リズムを規定しておく程度でもいいかもしれません。ただし、大幅な軌道修正が必要な場合は、起きる時間を固定化したり、入浴のタイミングを調整したりといった対策を講じるのも手です。

ルール違反にペナルティーを設定する場合は、翌日以降のモチベーションに悪影響を与えないよう、あくまで短期的なものにとどめましょう。

オトナンサー編集部

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