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「3度も彼女が、変わってたよな」結婚式で新郎の過去を暴露したスピーチ→司会が見事に立て直した一言

  • 2026.7.27

いとこの晴れの日に

その日は、幼いころからよく知るいとこの結婚式でした。

会場には両家の親族が20人ほど集まり、私も末席から、はにかむ二人の門出を見守っていました。

和やかに食事が進み、いよいよ新郎の友人によるスピーチの時間になりました。

マイクを握ったのは、学生時代からの親友だという男性です。

はじめは微笑ましい思い出話でした。幼なじみだからこそ知る新郎の素顔に、会場からは温かな笑いがこぼれます。

ところが酔いも手伝ってか、話はだんだん際どい方向へと転がっていきました。

杯を重ねるうちに、友人の言葉からは少しずつ遠慮が消えていきます。

周りが笑ってくれるのが嬉しいのか、その口調はどんどん軽やかに、そして無防備になっていくのでした。

凍りついたスピーチ

友人は得意げに笑いながら、新郎の学生時代の恋愛遍歴を語り出しました。

そして、とどめのようにこう言い放ったのです。

「3度も彼女が、変わってたよな」

会場が、一瞬しんと静まり返りました。

新郎新婦は困ったように苦笑いを浮かべ、私の隣で新婦側の親族たちは、笑っていいものかと顔を見合わせています。

同じテーブルの年配の伯母は、そっと眉をひそめて目を伏せていました。

悪気はないのでしょう。

けれど、花嫁の晴れの席で持ち出すには、あまりに無神経な話でした。

せっかくの空気が、みるみる重くなっていきます。

司会の見事な一言

どうなることかと誰もが息をのんだ、その時でした。

すかさずマイクを引き取ったのは、進行役の司会者でした。

「それだけ多くの方に好かれてきた、お人柄ということですね」

やわらかな声が、こわばった会場にふっと流れます。

司会者は微笑みを絶やさぬまま、言葉を続けました。

「そんな新郎が、生涯をかけて選び抜いたのが、今日お隣にいらっしゃる花嫁さまです。これ以上のご縁が、ほかにあるでしょうか」

その一言で、張りつめていた空気が一気にほどけました。

あちこちから温かな拍手がわき起こり、新郎新婦の表情にも、ようやく本物の笑みが戻ります。気まずさは、いつの間にか祝福へと変わっていました。

とっさに新郎の欠点を美点へと言い換えてみせた、その機転の鮮やかさに、会場中がすっかり感心した様子です。見事な立て直しに、私はそっと胸をなでおろしたのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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