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「次は女の子だな」初孫を抱いて喜んでいた義父の一言。素直に私たちが喜べなかったワケ

  • 2026.7.27
「次は女の子だな」初孫を抱いて喜んでいた義父の一言。素直に私たちが喜べなかったワケ

初孫を抱いた腕

息子を産んで2か月が過ぎたころ、初めて夫の実家へ帰省しました。

日が落ちてから着いたので、玄関の明かりだけが道に伸びています。

引き戸が開くより先に、義父が土間へ下りてきました。

「よく来た、寒かっただろう」

抱っこ紐から息子を受け取ると、義父は腕の中を覗き込んだまま動かなくなります。

「まぶたのあたりが、こいつの小さいころにそっくりだ」

横で義母が笑って、夫の子どものころのアルバムの話を始めました。義父はそれも聞かず、廊下の明かりに息子の顔を近づけています。待望の初孫でした。写真は何度も送っていましたが、抱くのはこの日が初めてです。

「重いな。ちゃんと育ってる」

私は上がり框に腰を下ろして、荷物を足元に置きました。

玄関先で止まった話

義父はまだ土間に立ったまま、息子を軽くゆすり続けています。

「次は女の子だな」

明るい、悪気のない声でした。

「二人目は、いつごろ考えてるんだ」

「まあまあ、まだ2か月よ」

義母が横から言いましたが、義父の耳には届いていない様子でした。

返す言葉が、すぐには出てきませんでした。夜は三時間おきに起こされ、その日も曜日の感覚がなくなっていたところです。車の中でも、眠っていたのは息子だけでした。

「……そうですね」

口の中で、それだけ言うのが精一杯でした。

夫が土間で言ったこと

靴を脱ぎかけていた夫が、手を止めて振り返りました。

「父さん、その話は今はしないでほしい」

声を荒らげたわけではありません。玄関の明かりの下で、いつもと同じ調子でした。

「こいつ、まだ夜もまとまって寝られてないんだ」

義父の腕の動きが止まりました。息子の顔から目を離し、私のほうを一度だけ見ます。

「……そうか。悪かったな」

「いえ、そんな」

「気が急いた。年寄りは先ばかり見るから、いかん」

義母が奥から出てきて、義父の背中を軽く叩きました。

「言わんこっちゃない。この人、朝から落ち着きがなかったのよ」

「うるさい」

義父は息子を抱いたまま、そそくさと廊下を歩いていきます。その夜、二人目の話は一度も出ませんでした。

客間に敷かれた布団の枕元には、湯たんぽが置いてあります。

「朝飯は気にしなくていい。ゆっくり寝ていなさい」

襖の向こうから、義父の声だけが聞こえました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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