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【パイナップルの栄養】なぜ口がピリピリする?栄養を生かす食べ方、おいしい個体の見分け方を栄養士が解説

  • 2026.7.24

南国フルーツの定番「パイナップル」 夏バテ予防や美肌に役立つ栄養の宝庫

南国フルーツの定番「パイナップル」
南国フルーツの定番「パイナップル」

トロピカルフルーツを代表する「パイナップル」。実は夏バテ予防や美肌づくりに役立つ栄養や、食後の消化を助ける成分が豊富に詰まっています。今回は、パイナップルに含まれる注目すべき栄養素と効果的な食べ方、口の中がピリピリする理由について、栄養士が詳しく解説します。

パイナップルはブラジルなどの南アメリカが原産で、大航海時代にアフリカやフィリピンなどに渡り、日本には江戸時代末期にオランダ船によって伝わりました。見た目が松ぼっくり(パイン)に似ており、リンゴ(アップル)のような甘い味わいが名前の由来になったとされています。

甘酸っぱい果肉には、糖質の代謝を助けて疲労回復を促すビタミンB1が豊富に含まれており、その含有量は果物の中でもトップクラスを誇ります。また、紫外線による肌ダメージを防ぎ、コラーゲン生成を助けるビタミンCも多く含まれています。さらに、疲労回復に役立つクエン酸、整腸作用がある食物繊維、骨や関節を強くするマンガン、骨と血管の健康を保つ銅などのミネラルも豊富です。

舌がピリピリする理由は? 酵素「ブロメリン」が胃腸の働きをサポート

酢豚にパイナップルが入っているのは、お肉をやわらかくする意味もあります
酢豚にパイナップルが入っているのは、お肉をやわらかくする意味もあります

パイナップルを食べた際、口の中や舌がピリピリとした経験はありませんか。これは、たんぱく質分解酵素である「ブロメリン」が含まれているためです。ブロメリンには消化を促進し、腸内ガスの発生を抑える働きもあります。食後のデザートにフレッシュなパイナップルを食べることで消化が促進され、胃もたれを予防できます。

また、この酵素にはお肉をやわらかくする作用もあるため、酢豚やハンバーガーなどの料理にも活用されています。ただし、酵素の効果は60℃以上の加熱で失われてしまうため、料理に生のパイナップルを加える場合は、火を止める直前に加えて手早く加熱調理するのがポイントです(缶詰のパイナップルは加熱処理により酵素の働きが失われています)。

おいしいパイナップルの見分け方と果汁を逃さない保存・活用術

お尻側が甘いため、輪切りよりも縦切りにカットするのがおすすめです
お尻側が甘いため、輪切りよりも縦切りにカットするのがおすすめです

出回り期である夏場は、丸ごと1個ずつ売られているパイナップルをよく目にします。パイナップルは収穫後に追熟(ついじゅく)しないため、特有の甘い香りが強く感じられ、全体が黄色くなっている食べごろのものを選びましょう。葉が枯れていたり長すぎたりするものは避けた方が無難です。

パイナップルはお尻側にかけて甘みが強くなるため、輪切りよりも縦切りにするのがおすすめです。食べやすい大きさにカットし、食べきれない場合は冷凍保存を行いましょう。パイナップルの重量の約1割の砂糖(二分の一個分の皮や芯を除いた目安重量約400グラムに対し、約40グラム)を全体にまぶして冷凍すると、ガチガチに固まらず、シャーベット感覚でおいしく食べられます。

なお、切った後の果肉が少しついた皮の内側で豚肉をはさみ、冷蔵庫で30分から1時間程度漬け込むと、お肉がしっとりやわらかくジューシーになります(長時間漬けると酵素が働きすぎて肉がボソボソになるため注意が必要です)。皮付きのまま活用する場合は、皮の部分をしっかりと水洗いし、水気を拭き取ってから使用してください。

(野村ゆき)

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