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彼女を不安にさせた一行は、俺が自分に突きつけたつもりの言葉だった

  • 2026.7.24
ハウコレ

その日も、彼女との約束を断るメッセージを打っていました。「ごめん、その日仕事だから無理」。いつもの文面でそう送り返したら、彼女から「最近、その理由ばっかりだね」と返ってきたのです。図星を突かれたまま、俺は自分用のメモのつもりで1行だけ書き残しました。

いつも、できない理由から先に口にしていた

思い返せば、彼女に何かを頼まれるたび、俺はまず無理な理由を探していました。残業、付き合い、気分が乗らない日。そのどれも嘘ではないけれど、本当はやりたくないだけの時もあったと思います。このところの彼女は、誘っても断られる前提で予定を組んでいるようでした。あの一言は、薄々気づいていたところを正面から言い当てられた感じだったのです。

自分に向けたつもりの、たった一行

決意を言葉にすれば変われる気がして、手元のメモに「言い訳にしない」とだけ打ち込みました。普段使っている自分用のメモと、彼女との共有メモは、並びがよく似ています。開いていたのがどちらだったか、そのときの俺は確かめてもいませんでした。書いたことすら、半ば忘れかけていたほどです。

メモを見せられて、ようやく打ち明けた

洗い物をしていると、彼女がスマホの画面を差し出してきました。「これ、どういうつもりで書いたの」。その声には、はっきりと張りつめた響きがありました。自分への戒めのつもりだった1行が、彼女には突き放す言葉に見えていたのだと、そこでようやく理解したのです。「自分に書いたつもりだった」。打ち明けるのが、こんなにも遅くなってしまいました。

そして...

あの1行は消さずに、共有メモの一番下に残してあります。次に約束の話になったとき、できない理由より先に、いつ会えるかを返しました。彼女を不安にさせた言葉を、今度こそ自分への約束として使うつもりです。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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