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「赤ちゃんを見せて!」教えてもいない病室に押しかけた義母と義兄→非常識な行動に夫が怒り心頭

  • 2026.7.21

廊下から近づいてきた笑い声

入院して三日目。個室の外の廊下から、聞き覚えのある笑い声が近づいてきた。

そんなはずはなかった。私は授乳の途中で、人を迎えられる状態ではない。

それに、この病院のことは誰にも伝えていない。

扉が、ノックもなく開いた。

「赤ちゃんを見せて!」

義兄が、紙袋を提げて立っていた。その後ろから、義母が顔を出す。

「せっかく来たんだから、抱かせてよ」

「待ってください、今は…」

タオルを引き寄せる私の前を、二人は素通りしてベッドの脇に立った。

「どうして、ここが分かったんですか」

「この辺の産院なんて、数えるほどでしょ」

義母は当たり前のように言った。謝罪の言葉は、ひとつもなかった。紙袋からは、まだ値札の付いたぬいぐるみが覗いている。

義兄がスマホを向ける。

「一枚だけ。親戚に送るから」

「やめてください」

「固いこと言うなよ」

シャッターの音が、静かな部屋に落ちた。

言葉が通じないと分かった夜

面会時間が終わってから来た夫に、私は全部話した。

「急に来るのはやめてくれって、俺から言うよ」

その電話は、まったく通じなかった。スピーカーから、義母の声が漏れてくる。

「非常識って何よ。孫でしょ」

夫は通話を切ると、天井を見上げた。

「分かった。もう、言葉じゃ無理だ」

翌日、夫は病棟のスタッフに事情を話した。事前の連絡がない面会は、こちらが了解しない限り取り次がない。そう手配してもらった。

週明けの朝、二人はまた現れた。

病棟の入口で、インターホン越しに断られた。

「なんで通さないの。おばあちゃんよ」

「ご本人の了解がありませんので」

返ってきたのは、それだけだった。義母は同じ言葉を二度繰り返し、三度目で声が細くなった。

「……聞いてないわよ、そんなの」

降りてきた夫が、ドアの内側から言った。

「連絡してからにして。それができないなら、会わせない」

義兄が、先に目を逸らした。ロビーの家族連れが、こちらを見ている。義兄は義母の袖を引いて、出口へ歩き出した。

「……帰るぞ」

義母は言い返さなかった。自動ドアが閉まるまで、一度もこちらを振り返らない。

病室に戻った夫に、私は言った。

「あれで、よかったと思います」

退院してから、二人が突然来ることはなくなった。義母は必ず前日に電話をよこす。「そっちに伺ってもいい?」と聞いて、都合が悪いと言えば、それ以上は食い下がらない。義兄からは、あの日の写真を消したという連絡が、夫のところにだけ届いた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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