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「母親なんだから、ちゃんとして」妻を責め続けた母。我慢出来ずに発した俺の一言

  • 2026.7.22

連絡もなく上がり込んだ母

子どもが生後3か月に入った週のことです。母が連絡もよこさず、いきなり家に来ました。

母は靴を脱ぐなり、リビングへずんずん進んでいきます。妻は子どもを抱いて、窓際で軽く揺らしているところでした。

母は妻の腕元をのぞき込むと、いきなり声を張り上げたのです。

「母親なんだから、ちゃんとして」

妻の肩が跳ねました。

「そんな抱き方じゃ、この子が気の毒でしょう」

俺は台所で麦茶を注いでいました。コップを持つ手が止まったまま、口から出たのは「まあまあ」の一言だけです。

それから母は、毎週のように現れるようになりました。

「昔はこうやって育てたのよ。泣かせっぱなしにしたら、癖になるわよ」

妻はそのたびに「そうなんですね」と頭を下げていました。俺は黙って、その光景を眺めているだけだったのです。

妻の手が震えていた夜

その週の金曜、子どもを寝かしつけたあと、妻がキッチンで小さく切り出しました。

「わたし、そんなにダメですか。抱っこするたびに、あの声が耳の奥で鳴るんです」

妻はミルクの計量スプーンを何度も持ち直していました。指先が細かく震えているのを、俺はそこで初めて見ました。

「ごめん。俺が黙ってた分だ」

次に母が来た日曜、俺は玄関で先に口を開きました。

「母さん、抱き方の話はもういい。この子を育てるのは俺たちだから、見守っててほしい」

母の顔から、すっと表情が消えました。

「わたしは、よかれと思って言ってるのよ」

「そのよかれで、妻の手が震えるようになった。それでも続ける?」

母は言い返そうと口を開いて、そのまま声にできずにいました。手にした紙袋を、意味もなく持ち直しています。

後ろから荷物を運んできた父が、床に箱を下ろして言いました。

「その言い方、昔お前が言われて嫌がってたやつだぞ」

母は父を見て、それから目を伏せました。玄関に立ったまま、何ひとつ返せませんでした。

あの日から、母は必ず前もって連絡をよこすようになりました。

「今日、少しだけお邪魔してもいい?」

妻が抱っこしていても、母はもう口を出しません。何か言いかけては、こちらをうかがって飲み込む。その繰り返しです。

この前の帰り際、母が妻に頭を下げていました。

「あのときは、悪かったわね」

妻は「気にしないでください」とは言いませんでした。

「はっきりして、よかったです」

そう返して、玄関の鍵をゆっくり閉めたのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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