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「無理だよ。まだ座るのもつらいの」産後の私を義実家に連れて行った夫。だが、義母の一言で嘘が露呈した

  • 2026.7.20

実家と比べ続ける夫

夫は、何かにつけて実家を引き合いに出す人でした。

実家の味はもっと濃かった、母さんなら三十分で片付ける。

八年聞き続けて、もう相槌も打たなくなっていました。

限界が来たのは、出産の直後です。

傷は痛み、まとまって眠れる時間は二時間もありません。それでも夫は、リビングのソファから言い出しました。

「母さんが孫に会いたいってさ。来週、実家に泊まりで行くから」

「無理だよ。まだ座るのもつらいの」

「産後は実家に行くもんだろ。うちの母さんがそう言ってる」

結局、押し切られました。慣れないチャイルドシートに赤ん坊を乗せ、高速を二時間。

夫はハンドルを握りながら、実家の夕飯は何かなと鼻歌まじりでした。後部座席で、私は赤ん坊の頭を支えたまま身動きも取れません。着いた頃には、腰の感覚がなくなっていました。

義母の一喝

玄関を開けた義母は、私の顔を見るなり眉をひそめました。

「顔が真っ白じゃないの。無理して来ることないのに」

「え…でも、お義母さんが来てほしいと」

義母の視線が、すっと夫へ移りました。

「あんた、電話でなんて言ったか覚えてる?」

「妻が母さんのご飯を食べたいって」

「そう言うから、朝から炊き込みご飯を仕込んだのよ。私は一度も来いなんて言ってない」

体の力が抜けました。自分が実家でくつろぎたい。ただそれだけのために、夫は産後の私を口実にしたのです。

義母の表情が、みるみる変わっていきます。筋の通らないことを許さない人なのです。

「嫁に嘘までついて、自分だけ楽したかったの」

「いや、その、みんな喜ぶと思って」

「自分の妻も守れない子に育てた覚えはないよ。出ていきなさい」

夫は言い返そうと口を開き、義母の目を見て、そのまま閉じました。

手はだらりと下がり、赤かった顔が、今度は白くなっていきます。奥から出てきた義父も、しばらく外にいろ、と一言。夫は靴も履き替えずに、外へ出ていきました。

私は座布団を重ねてもらい、炊き込みご飯と煮魚を、時間をかけていただきました。義母は赤ん坊を抱いて、今日はもう寝てなさい、と笑ってくれました。夫はその夜、近くのファミリーレストランで一人、うどんをすすっていたそうです。

帰りの車で、夫は運転席から小さく言いました。体、平気か、と。実家の話は、それきり出なくなりました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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