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「俺の飯は?」残業帰りの私に言い放った夫。だが、幼い娘が一言で黙らせた

  • 2026.7.21
「俺の飯は?」残業帰りの私に言い放った夫。だが、幼い娘が一言で黙らせた

暗い台所と、ゲームの音

玄関を開けたのは、夜の10時すぎだった。

スーパーの袋を提げたまま靴を脱いでいると、リビングからゲームの効果音が響いてくる。

夫はソファに沈み込んだまま、こちらを振り返りもしない。

「俺の飯は?家が回ってないんだけど」

台所の電気は、朝出たときのまま消えていた。

ダイニングの椅子では、5歳の娘が足をぶらぶらさせている。

目の前の皿は空っぽだった。

「ママ、おなかすいた」

時計を見る。

娘の夕飯の時間から、2時間が過ぎていた。

テーブルの端には、朝私が置いていったパンの袋がそのまま残っていた。

それを開けてやるという発想すら、この家の大人の片方にはなかったらしい。

「なんで何も作らなかったの。この子、待ってたんだよ」

「だって料理は君の担当でしょ?」

夫は画面から目を離さずに言った。共働きで、残業が入る日は私のほうが遅い。

それでも保育園の送迎も買い出しも洗濯も、この家では全部が私の欄に入っている。

「担当って何?家事は仕事じゃないよ」

「はいはい、また始まった」

ため息と一緒に、ゲームの音量が少し上がった。娘が私を見上げている。私はその頭を撫でて、コートも脱がずに台所へ立った。

箸が止まった食卓

翌週、私が熱を出して寝込んだ。

布団から起き上がれずにいると、寝室の扉が開いた。

「俺の弁当、どうするの?」

心配の言葉は、最後まで出てこなかった。

週末の夕食は、結局その週も私が作った。夫は当然のように箸を取り、テレビを見ながら唐揚げを口へ運ぶ。その向かいで、娘がじっと夫の顔を見ていた。

「パパは何もしないの?」

夫の箸が、空中で止まった。

「え、何が」

「ママはお仕事して、ごはん作って、お洗濯もするでしょ。パパは何をするの?」

悪気のない、まっすぐな質問だった。

夫は口を開きかけて、そのまま閉じる。

「……パパは、仕事してるから」

「ママもお仕事してるよ」

言い訳の続きが、出てこなかった。

テレビの音だけが流れる食卓で、夫は唐揚げを皿に戻して黙り込む。娘はきょとんとしたまま、答えを待っている。私は助け舟を出さなかった。

「……ごめん」

「私に謝ることじゃないよ。この子に答えてあげて」

夫は娘のほうを向いて、ようやく声を絞り出した。

「パパも、これからやる」

翌朝、夫は私より先に起きて洗濯機を回していた。干し方を聞きにくることはあっても、「担当」という言葉はあれから一度も出てこない。

先日、娘が台所の私に耳打ちしてきた。

「パパ、ちゃんとやってるね」

流しの前で背中を丸めた夫が、聞こえないふりで皿を洗っていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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