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「これ好きでしょ、昨日の総菜」私にだけ残り物を出し続けた義母。だが、5歳の息子が放った意外な一言で状況が一変

  • 2026.7.21

私の前にだけ、タッパー

義実家に帰省するたび、食卓の景色は決まっていました。

大皿に盛られた揚げたての天ぷら。刺身の盛り合わせ。義母はそれを、夫と子どもたちの前へ次々に並べていきます。

「たくさん食べてね。育ち盛りなんだから」

そして最後に、私の前にだけ、小さなタッパーが置かれるのです。

「これ好きでしょ、昨日の総菜」

蓋を開けると、味の染みきった煮物が、底のほうに少しだけ残っていました。

「……ありがとうございます」

そう返すほかに、何が言えたでしょう。

夫はスマホの画面を見つめたまま、気づく様子もありません。

一度きりなら、たまたまだと思えました。

けれど、帰るたびに同じです。冷えた煮物、しなびた和え物。私の箸は、いつもその小さな器の中だけを行き来していました。

5歳の息子が、口を開いた

その年のお正月も、義実家には親戚が集まっていました。お重に詰められたおせち、大皿のローストビーフ。にぎやかな声が飛び交います。

「お義母さん、お手伝いします」

「いいのいいの、座ってて」

言われるまま席につくと、やはり私の前にだけ、見覚えのあるタッパーが置かれました。

「あなたはこっちね。まだ残ってるから」

親戚たちの前でも、義母は同じでした。私が黙って蓋に手をかけた、そのときです。

隣に座っていた5歳の息子が、部屋じゅうに響く声を出しました。

「お母さんのごはんだけ、みんなとちがうよ。いじめられてるの?」

話し声が、ぴたりと止まりました。

義母の手が止まり、笑顔がゆっくりと引きつっていきます。

「な、なに言ってるの、この子ったら」

言いかけて、義母は言葉を飲み込みました。親戚たちの視線が、私の前の小さな器に集まっていたからです。

誰も、何も言いません。

スマホを置いた夫が、ようやく私の手元を見ました。そして、立ち上がります。

「母さん、さすがにこれは酷すぎる」

「そんな、この子が好きだって言うから」

「言うわけないだろ。もう帰るぞ」

夫は私の手を取って、荷物をまとめ始めました。義母は追いかけようと腰を浮かせて、玄関先で足を止めます。

何か言いかけて、結局は目を逸らしました。

「気づかなくて、悪かった」

車の中で、夫はそれだけ言いました。息子は後ろの席で、もう眠っています。

次の帰省から、私の前に置かれるのは、みんなと同じ大皿からの取り分けになりました。義母は、私と目を合わせようとしません。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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