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「母さんは俺が高校のとき、毎朝五時に起きてたよ」我が家と実家を比べる夫→文句を母にまで言う姿に絶句

  • 2026.7.19

空の弁当箱を置いていく夫

若いうちに結婚して、子どもが生まれてからの毎日は嵐のようでした。夜泣きで一時間おきに起こされ、朝はまぶたも開きません。

その朝も、私は子どもを抱いたまま台所に立てずにいました。元夫は空の弁当箱を流しに置いて、こう言ったのです。

「姉さんなら毎日弁当も作れるのにな」

「今日はごめん。夜、ほとんど寝てなくて」

「母さんは俺が高校のとき、毎朝五時に起きてたよ」

この人の口から義母と義姉の名前が出るのは、もう何度目か分かりませんでした。掃除も洗濯も食事も、基準はいつもその二人なのです。

「なんでだよ。俺は働いてるんだぞ」

たまには自分でおにぎりを握ってみたら、と返すたびにそう言われます。

そうなると、私はもう黙るしかありませんでした。

抱っこ紐のまま台所に立って、冷めたご飯を詰める。それがこの家の当たり前になっていたのです。

「私はお義姉さんじゃないよ」

初めて言い返したのは、その朝でした。

元夫は黙って部屋を出ていき、そのあと、廊下から声が聞こえてきたのです。

「お義母さん、娘さん、こんなこともやってくれないんですよ」

私の母に電話をかけて、私の愚痴を言っていました。

子どもを抱いたまま、私はその場から動けませんでした。

母の一言と、幕を引いた朝

その週末、母がうちに来ました。玄関に立ったまま、元夫にまっすぐ言ったのです。

「うちの娘は、あなたのお母さんの代わりじゃありません」

元夫は笑って受け流そうとしました。

「いやあ、ちょっと言ってみただけで」

「言ってみただけの電話を、人の母親にかけますか。文句があるなら、私にではなく娘に言ってください。それが夫婦でしょう」

笑顔がすっと引きました。「それは、その」と言いかけたまま、あとが続きません。

元夫は返す言葉を探すように口を動かし、結局うつむいてしまいました。玄関先の空気が、しんと静まったのを覚えています。

私は、ずっと言えなかった一言を口にしました。

「比べたい人がいるなら、その人と暮らして」

「……本気で言ってる?」

うなずいた私に、元夫はもう何も返せませんでした。迷いは、不思議なくらいありませんでした。

離婚の話し合いは、あっけないほど早く終わりました。最後まで元夫は「実家に戻れば全部やってもらえるしな」とこぼしていて、その言葉に、私は自分の選択が正しかったと確信したのです。

子どもを抱いて家を出た朝、母が車のドアを開けて待っていました。

「これからは、誰とも比べなくていいからね」

朝の風が、驚くほど軽く感じられました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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