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「なんで泣き止まないんだよ」夜泣きを投げ出した夫。だが、私の一言で態度が一変

  • 2026.7.21

深夜二時のリビング

娘が生まれて七か月。

夜泣きは、判で押したように毎晩続いていた。

その夜も、二時を過ぎた頃に泣き声が始まった。

抱き上げて、暗いリビングを行ったり来たりする。腕の中で娘は体を反らせて泣き続けた。

時計の秒針と泣き声だけが部屋にある。

カーテンの隙間から、向かいの家の窓の暗さが見えた。

腕が、だんだん重くなる。

1時間が過ぎた頃、寝室のドアが開いた。

夫が眠そうな顔で立って、まだ泣いてんの、とだけ言った。

「ごめん、少し代わってくれない?腕がもう限界で」

夫は大きなあくびをして、泣きじゃくる娘を見下ろした。それから、面倒なものを見る目で私を見た。

「結果、泣き止んでないんだろ。何もしてないのと一緒じゃん」

耳を疑って、思わず聞き返した。

「泣き止ませてこそだろ。ずっと抱いてるだけなら、誰がやっても同じじゃん」

言い返そうとして、やめた。娘の泣き声が、一段大きくなったからだ。

「じゃあ、お願い」

娘を差し出すと、夫は面倒くさそうに受け取った。

5分ももたなかった腕

夫が抱いた瞬間、娘の泣き声は倍になった。

私は少し離れたソファに腰を下ろして、時計を見た。

「ほら、大丈夫だぞー」

夫の声が優しかったのは、最初の一分だけだった。

二分。娘は反り返って泣く。夫は抱き方を変えようとして、また泣かせる。

三分。夫の足取りが速くなり、揺らし方が雑になっていく。

「なんで泣き止まないんだよ」

いつもそうだよ、と答えたが、夫の耳には入っていないようだった。

娘の泣き声は、さっきより高くなっている。

四分を過ぎたあたりで、夫は振り返った。額に汗が浮いていた。

「無理。代わって」

時計の針は、まだ5分も進んでいなかった。

私はソファから立ち上がらずに、夫を見上げて言った。

「まだ泣き止んでない、意味ないでしょ!」

夫の口が、開いたまま止まった。

「…いや、それは」

「泣き止ませてこそ、なんでしょ。何もしてないのと一緒じゃん」

夫は言い返そうとして、言葉を探した。

探して、見つからなかった。娘を抱えたまま、その場に立ち尽くしている。

娘は、夫の腕の中で体を反らせて泣き続けている。

「……ごめん」

絞り出すように言って、夫は娘を差し出した。受け取って揺らすと、娘は数分で泣き止んだ。その様子を、夫は黙って見ていた。

それから、夫は夜泣きの話をしなくなった。代わりに、泣き声がすると先に起きるようになった。

この間、なかなか泣き止まない娘を抱えて、夫が半泣きの声を出した。

「これ、1時間やってたのか」

毎晩ね、と答えると、夫は何も言わずに、また娘を揺らし始めた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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