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「疲れてるから、ご飯は後にして」皿一枚すら運ばなかった夫。だが、夫の家事を夫にやらせた結果

  • 2026.7.20

皿一枚も動かない休日

結婚して1年、共働きの休日だった。

私は台所で夕飯を作っていた。フライパンで油が跳ねる音と、換気扇の唸り。振り返れば、夫はソファに沈んでスマホをいじっている。朝からずっと、その体勢のままだ。

「たまにはお皿くらい運んでくれる?」

返事は、画面を見たまま飛んできた。

「疲れてるから、ご飯は後にして」

後にしてと言われても、料理は冷める。

私は皿を四枚、自分で運んだ。テーブルに置く音が、思ったより大きく響いた。

食べ終わったあとも、夫は食器を一枚も持たない。

箸を置いてそのままソファへ戻り、また同じ画面を眺め始める。シンクには茶碗と皿が積み上がり、水を張ったボウルの底で油が浮いていた。

スポンジを握ったまま、私は今まで飲み込んできた言葉を、初めて口に出した。

「じゃあ今日からあなたの洗濯物とご飯は、自分でお願いね」

夫は鼻で笑った。

「はいはい、どうぞご勝手に」

自分の分だけ返した5日間

翌日から、私は本当に自分の分しかやらなかった。

夕飯は一人前だけ作る。洗濯機に入れるのは、私の服だけ。

夫の脱いだシャツは、床に転がったままになった。

初日、夫はさっそく文句を言った。

「え、俺の分は?子どもかよ」

「疲れてるんでしょ。私も自分のことで精一杯だから」

2日目、夫はコンビニで弁当を買ってきた。

3日目も、4日目も。同じ棚の、同じ弁当。財布からあふれたレシートを数えたら、3日で4,000円を超えていた。

5日目の朝、洗面所から悲鳴のような声がした。

「シャツ、着るのが一枚もない」

洗濯かごの中で、シャツはしわのまま山になっていた。夫は義母に電話をかけて、洗濯機の使い方を聞き始める。

受話器の向こうから、はっきりとした声が漏れてきた。

「あんた、いい大人でしょう。奥さんに全部やらせて、恥ずかしくないの」

夫は「いや、あの」と言いかけて、黙り込んだ。電話を切ったあとも、シャツを抱えたまま洗濯機の前で立ち尽くしている。

その夜、夫は洗い物をする私の背中に、ぽつりと言った。

「……ごめん。これからは手伝う」

「手伝う、じゃなくて、半分ね」

夫は少し黙ってから、「分かった」とうなずいた。

今、夕飯のあとに立ち上がるのは夫のほうが早い。皿を重ねて運び、スポンジを泡立てる。洗濯物も、気づけばベランダに干してある。

先週、ソファでスマホを見ていた私に、夫が声をかけてきた。

「そこ座ってて。俺がやるから」

私が動くのをやめて、この家はようやく回り始めた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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