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「あなたの子にも飲ませたよ」断りなく息子に自分の水筒を飲ませたママ友。だが、私が怒った理由とは

  • 2026.7.19
「あなたの子にも飲ませたよ」断りなく息子に自分の水筒を飲ませたママ友。だが、私が怒った理由とは

猛暑日の公園で

その日は、朝から気温がぐんぐん上がる猛暑だった。

息子の保育園へは、お迎えだけのつもりで来ていた。だから、水筒も持っていない。

ところが園の前の公園で、同じクラスの親子と一緒になった。顔なじみの子を見つけて、息子はうれしそうに手を振った。

「せっかくだから、少し遊んでいきましょうよ」

誘ってくれたのは、いつも気さくなママ友だった。子どもたちは大喜びで砂場へ駆けていく。

「わあ、いっしょにやろう」

楽しそうな声を聞くと、すぐに帰ろうとは言い出しにくい。ほんの少しだけ、と自分に言い聞かせた。

けれど息子は暑がりで、あっという間に汗だくになった。遊びに夢中で、手の甲で何度も顔の汗をぬぐっている。頬も赤い。

(早く帰って、水分をとらせなきゃ)

そう思って帰るきっかけを探していた、その時だった。

背筋が凍った一言

ふと目をやると、ママ友が自分の水筒を、うちの息子の口元へ差し出していた。

「あなたの子にも飲ませたよ」

悪気のない、明るい声だった。

私は大の潔癖症で、しかも保育園では今、風邪がはやっている。飲みかけの水筒に口をつけた息子を思うと、頭のなかがすっと冷えて、背筋が凍った。

それでも、ここで声を荒げてはいけないと自分に言い聞かせた。相手に悪気がないのは、よく分かっていたからだ。

感情のままぶつけても、子ども同士の仲まで気まずくしてしまう。私は一度深く息を吸って、できるだけ穏やかに切り出した。

「ありがとう。でもね、衛生面が気になるから、次からは一言だけ声をかけてもらえると助かるな」

ママ友の笑顔が、ぴたりと止まった。

気づいてくれた顔

「あっ……ごめんなさい。よかれと思って、全然考えてなかった」

ママ友は水筒を下ろし、決まり悪そうに目を伏せた。

「今、風邪もはやってるもんね。無神経だったよね、ほんとにごめん」

そばで聞いていた別のママも、静かにうなずいている。

「気にする家庭、多いよね。うちも実はそうなの」

その一言で、こわばっていた場の空気が、やわらかくほどけた。

誰かを責めたわけではない。それでいて、言うべきことはきちんと言えた。

私は謝られても、へりくだって言葉を取り消したりはしなかった。うちにはうちのやり方がある。それを角を立てずにはっきり言えたことが、なにより大きかった。

「言ってくれてありがとう。これからは、ちゃんと聞くね」

その後もママ友付き合いは、以前と変わらず続いている。ただ、私の家の線引きは、きちんと伝わったままだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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